8話
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・・・・・・」
ハジメは息絶え絶えになりながら、銀華に言い返す。
だけど、銀華は今の南雲を視て、推測する。
「やはり、此は筋力の増強だな。地球における筋トレなどにより断裂した筋肉が修復されるとき僅かに肥大して治る奴か」
「だったら・・・何故、さっき・・・不思議な現象で・・・済ませた・・・」
「その方が気が楽だったから」
「おい!!」
ハジメが銀華に怒鳴った。
「とりあえず、生きたことに嬉しがろうぜ」
「お前のペースについていくとこっちが疲れるわ」
ハハハッと笑ってる銀華にハジメはハアと溜息をついてしまう。
空腹感で魔物の肉のことをすっかりと忘れていたようだ。
今もハジメの身体は壊れた端からすぐに修復していき、肉体が凄まじい速度で強靭になっていく。
凄まじい痛みでハジメはぐったりと倒れ込んだ。その頭髪は真っ白に染まっており、服の下には今は見えないが赤黒い線が数本ほど走っている。
まるで、さっきまでの魔物共と同じだった。
それを見ていた銀華。
彼は魔物の肉を食ってもハジメのように身体に異常をきたしていない。
そのわけは後に語るとして・・・。
ハジメが痛みで気を失いかけていたが、閉じられていた目がうっすらと開けられる。焦点の定まらない瞳がボーと自分の右手を見る。やがて地面を掻くようにギャリギャリと音を立てながら拳が握られた。
ハジメは、何度か握ったり開いたりしながら自分が生きていること、きちんと自分の意思で手が動くことを確かめるとゆっくり起き上がった。
「・・・そういや、魔物って喰っちゃダメだったか・・・アホか俺は・・・まぁ、喰わずにはいられなかっただろうけど・・・」
「生きるためだ。そんなの掃いて捨てるほどある。それよりもお前は俺に聞きたいことがあるんじゃねぇのか?」
「ああ、そうだ!! 俺の身体に起きたこと。そして、お前は何故、魔物の肉を食っても平気なわけ、あと、お前が何者なのか全部話しやがれ!!」
「命令口調だな・・・」
銀華はハジメの説明の頼み方に汗を流す。
とりあえず、銀華は自分のことを包み隠さず話した。
その内容にハジメは頭を抱えた。
「・・・なるほどな。海賊に宇宙という広大な海・・・・・・それにお前が船長で奈落に落ちる前の奴らも海賊というわけか・・・どうりで魁が呆れ、戦いだしたのもわかる」
海賊なんだ敵対するのは当然だなっとハジメは共感する。
銀華のことも知ったことで、自分の身体に起きたことも話してくれた。
「『悪魔の実』ね・・・ったく、アニメや漫画で視るような力が使えると思ったら・・・そういうわけか」
「現状、仲間たちが俺
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