7話
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銀華サイド
どれほどの時が経過したことだろう。
とりあえず、携帯食でなんとかなってるけども、流石にこのままだったら、助かることもないだろうな。
南雲に至ってはブツブツとなにか言い始めてるぞ。
「どうして、僕がこんな目に遭うんだよ・・・」
ブツブツブツブツ愚痴ってる。
全く、グチグチ言ってるんじゃねぇよ。
「南雲、どうしたんだ?」
俺は仕方なく、彼に話しかけると彼は
「どうして、僕がこんな目に遭わないといけないんだ・・・どうして、僕が奈落に落ちないといけないんだよ」
卑屈になっていやがる。
このままだと深い闇に入っていって、取り返しのつかないことになるな。
なので、俺はポカッと南雲の頭をドつく。
「いてぇ!?」
「なに、グチグチしてるんだ、男だろう?」
「でも、皆は僕とキミを見捨てたんだよ・・・」
「ごっこ遊びをしてる彼奴らに仲間っていうのが存在するのかね・・・保身に走り、ケジメもつけられず、有耶無耶にする奴ら、気紛れや自分の欲望のためにやるような奴らはこの先信用できない。今、俺たちが立ってるのは戦争だ。餓鬼のごっこ遊びなんかじゃねぇんだよ!!」
「・・・・・・」
南雲は無言で俺の話を聞く。
「まあ、俺と違って、今まで地球にいたお前らにいきなり、戦争に参加させようという教会の奴らの考えも間違ってるがな・・・この星いや世界では強くなって駆け上がっていかないと死ぬしかねぇんだ。前に進むか死ぬか・・・そんなの誰が決めた? 自分で決めたことだ!」
「自分で・・・決めたこと・・・」
「俺は前に進むぜ! こんな所で立ち止まってるわけにはいかねぇんだ!! 南雲・・・お前はどうする?」
俺は南雲に聞いてみる。前に進むか死ぬのかを・・・
「僕は・・・」
ここで、彼は自分で自分の道を決める。
「こんな所で死ぬわけにはいかない。生きて、必ず、地球に帰るんだ!!」
その応えを聞いて、俺は
「それだったら、こんな所からさっさと出るぞ。生きて、目的を果たさないとな」
「アア!!」
元気を取り戻した南雲。
ふと、俺は壁際に目を向ける。
何だ? この壁の中にもの凄ぇ魔力が感じるな。
「どうしたの、魁くん?」
南雲も俺に話しかけてくる。
「南雲。この壁を錬成してみてくれ」
俺が指さした方に南雲は
「うん、分かった」
壁に手を当てて、
「錬成!」
錬成。つまり、壁を掘り続ける。
壁を掘り続けてるとチョロチョロと壁か
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