7話
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「なら良いけど・・・それよりも、ここに向かってきてる魔物共をなんとかするぞ」
「え?」
ハジメは銀華の言葉を鵜呑みして、出入口を視る。
そこにはウサギなり狼なり熊なりがわんさかと跋扈してた。
銀華は眼を閉じて、奴らの力量と周辺の魔物を見る。
「夥しいほどの魔物の数だな・・・今の南雲では勝てない魔物がざっと20体。此だとオチオチと眠れねぇぞ」
「なんで、そんなことがわかるの?」
ハジメはそれを聞いてくるも
「それについては後で説明するとして、今は目の前のことに集中しろ」
銀華の言葉でハジメはハッとなり、どうしようと慌てる。
なので、俺は短剣と『悪魔の実』を放り投げる。
「武器と力を与えるから。後は自分でなんとかしなよ。生きたいのだったら・・・死に物狂いがなりな」
銀華はそれを皮切りに魔物共を倒しに向かう。
狼とウサギの群れがハジメに襲いかかる。
ハジメはいきなりのことで恐怖が身体を支配する。
恐怖で身体の言うことがきかない。
魔物共からしたら、今のハジメは格好の餌食に等しい。
なので、一斉に襲いかかる。
ハジメはすぐさま、短剣と『悪魔の実』を回収する。
ハジメはすぐに短剣を手にとって、襲いかかってくる魔物共に応戦する。
応戦するもウサギの蹴りで短剣を弾き飛ばされ、ハジメの蹴りの勢いでぶっ飛ばされる。
壁に衝突し、意識が朦朧してる中、自分が決めたことを曲げたくなかった。
そんなことで心を失いたくなかった。
今、彼にあるのは、痛み、怒りや憎悪というものではない。この理不尽な状況、世界から生き残ることである。
そのために、なにかを削ぎ落とさなければならなかった。
だが、こんな時でも手を差し伸べてくれる銀華のことを忘れたくない。
だったら、その恩に報いずに死ぬのは男じゃない。
そう思い、彼は、銀華から捨てていった果実を見て、
ー死ぬぐらいだったら、此を食って、鬼でも蛇にでもなってやるよ!!ー
という一心で『悪魔の実』をかじって呑み込む。
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銀華サイド
俺は自分に襲いかかってくる魔物共を片っ端に斬り殺していく。
んっ? この気配・・・南雲の奴・・・『悪魔の実』を口にしたな。
はてさて、どんな能力が得られるのでしょうね。
俺は南雲がいる方を視る。
そこで視たのは、焔が燃え上がってるのを視た。
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