7話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら水滴がこぼれ落ちてくる。
それを南雲が手にとって舐める。
「凄い! この水を飲んだら、魔力が回復しちゃった!!」
「マジか!? だったら、掘り進めるぞ!!」
「うん」
俺の指示を聞いて、南雲の錬成をし続ける。
錬成し続けていくと水の流れる量が多くなり、最終的に水源が発見した。
「こ・・・れは・・・」
「スゲぇ〜」
そこにはバスケットボールぐらいの大きさの青白く発光する鉱石があった。
その鉱石は、周りの石壁に同化するように埋まっており下方へ向けて水滴を滴らせている。神秘的で美しい石だ。アクアマリンの青をもっと濃くして発光させた感じが一番しっくりくる表現だろう。
なんて綺麗な鉱石なんだ。とりあえず――、
「回収するぞ!!」
「おう!!」
俺と南雲は鉱石と滲み出てる水を確保することにした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三人称サイド
銀華とハジメが見つけた鉱石は『神結晶』と呼ばれる歴史上でも最大級の秘宝で、既に遺失物と認識されている伝説の鉱物だったりする。
神結晶は、大地に流れる魔力が、千年という長い時をかけて偶然できた魔力溜りにより、その魔力そのものが結晶化したものだ。直径三十センチから四十センチ位の大きさで、結晶化した後、更に数百年もの時間をかけて内包する魔力が飽和状態になると、液体となって溢れ出す。
その液体を『神水』と呼び、これを飲んだ者はどんな怪我も病も治るという。欠損部位を再生するような力はないが、飲み続ける限り寿命が尽きないと言われており、そのため不死の霊薬とも言われている。
それを回収した銀華とハジメは
「よし。とりあえず、魔法の水は確保した。後は食い物だ。とりあえず、残ってる携帯食でも脱出するまで持つとは思えねぇから・・・」
「思えないから・・・」
ハジメは銀華の片言もなく聞く。
「魔物を食って生き残るぞ!」
「え?」
この時、ハジメは正気かという顔をしてから
「えぇエエエエエエエエエエエ――――――――ッ!!!!!!」
ハジメのバカでかい叫び声が空洞を超えて、周囲に轟かせた。
その声で魔物たちがざわめいたとも知らずに――。
ハジメの叫びに銀華は
「何を今更、生き残るためには、駆け上がらないといけないんだぞ。魔物だろうと何だろうとぶっ飛ばしていかないと強くなれないぞ。サバイバル世界にいるんだ。優しいだけじゃあ生き残れないぞ」
「うん、そうだね。ごめん・・・」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ