TURN31 開戦その三
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
エイリスと同盟を結んでいます」
世界を主導するこの老大国もいるというのだ。
「今の中帝国だけでなくこの二大国も相手にしますが」
「勝ち目はないというのですね」
「残念ながら」
言いにくいがあえてだった。宇垣は今はこう言う役に専念した。
「その通りです」
「そのことはわかりました。しかしです」
「このままでいればですな」
「我が国はガメリカ、中帝国の属国に成り果ててです」
「ソビエトとの戦いで悪戯に消耗していきます」
「そんなことは飲めません」
また言う帝だった。
「では、です」
「開戦ですか」
「はい。そうします」
「わかりました。それならです」
帝が決意を見せたところでだ。東郷が言ってきた。この状況でも彼はその顔に余裕を見せている。
その顔でだ。彼は言うのだった。
「かねてよりの計画を実行に移します」
「ガメリカ、エイリスとの戦争計画をですね」
「そうします。既に全艦隊の出撃体制は整っています」
「陸軍もです」
山下も言ってきた。その手にある刀は今にも抜かれんばかりだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ