5話
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如として、神山に現れた二人の男性が、『ここは、かの四皇――カズ様の納める星になる大海賊団』と宣言する。もちろん、教会もそんなの支配されたくないので敵対するも、返り討ちに遭い、教会が壊滅寸前に陥った事件があったんだ・・・その時にいた男性が『オルクス大迷宮』で魁と相対していた大男だったんだよ。見たことのない能力と戦闘力の高さに蹂躙されたという。それ以降、海賊というのを神敵として行方を追ってるんだ」
数ヶ月前にカズたち『ブラッキー海賊団』が縄張りするという宣言をしたらしい。
ついでに言うと、銀華のステータスプレートにも海賊というのが記載されていた。
「たったそれだけで魁くんを異端者認定させたって言うんですか!?」
優花は彼を愚弄する周りの空気に力が入る。
「私も魁の人柄は知ってる。海賊といえど、彼は彼らとは違うというのは分かってはいる。例え、海賊といえど、我々に牙を向けるような男じゃない」
「・・・・・・魁くん」
心の内に秘めたメルドさんに対する銀華の感想を聞き、優花も彼が彼処まで強いのと行動を振り返った。
『オルクス大迷宮』でも『ベヒモス』をたった一撃で斬り裂いた実力を持ち、素人目でも特筆に洗練されてた。訓練だけで得られる実力じゃないのは白昼の事実。だからこそ、彼を失ったことで自分たちがなんて愚かで浅はかだったのか深く後悔する。その時、ポツリと出た言葉が・・・
「・・・・・・こんなの今の雫が知ったら・・・」
「確かに私もそれだけが気がかりだ。彼女は魁と仲が良いのか?」
「はい・・・」
優花は銀華と雫の二人の仲が良いのを知ってる。
雫が銀華に好意を抱いてるのも知ってる。
だからこそ、あの時の雫の復讐心の叫びが理解できる。
「それじゃあ、私は香織と雫の部屋に向かいます」
「くれぐれも内密にな」
「はい」
優花は後悔の念を滲ませながら、香織と雫が寝てる部屋に向かう。
向かう際、銀華の部屋を通り、彼の部屋に入る。
彼の部屋にあった置き手紙と何かしらのインカムが三つもあった。
優花は彼が置いていったものだと思い、それをもって、香織と雫の部屋に向かう。
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