5話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を斬りつけた。
此には、南雲も会談前で視ていた雫たちも驚きを隠せない。
だが、俺はなんとなく、そうなるのを分かっていた。
彼奴の異名は『金剛石のダンストン』。硬さだったら、世界一ともいわれてる怪物だ。
流石はカズを支える6人の大幹部の一人。
やりづらい。
土煙が晴れるとダンストンは健在で、身体のほとんどをダイヤモンドの光沢が輝いてた。
「やっぱり、無傷か・・・それもそうだな。世界一の硬度を持ってる男に斬ろうと考えてるのって俺ぐらいだろうし」
ハアと俺は息を吐いてしまう。
それに対して、ダンストンは
「やはり、貴様の斬撃は凄いな・・・ギン」
「テメエこそ、相変わらずの硬さだな」
フッと笑みを零すダンストン。
仕方ない。
俺はここで意を決した。
すまないな、南雲。巻き込んじまって・・・。
構える俺にダンストンは俺目掛けて、殴りかかってくる。
俺は南雲を抱え込んで、後方に跳躍して躱す。
ついさっきまで俺がいたところを殴りつけるダンストン。
殴りつけたせいで、石橋に亀裂が入る。
しかも、今、俺と南雲がいるところまで亀裂が入る。
「何だよ、あの人の腕力・・・」
南雲は顔を上げて、ダンストンの腕力と亀裂が入った石橋を視て、顔を青ざめている。
「彼奴の腕力って怪力でね。見た目通りだけど・・・腕力だったら、俺に匹敵するほどだ」
「ええ!? 魁くんに匹敵する腕力なの!?」
「驚いてる暇があるなら、生きてることを祈ることだ。彼奴の硬さはダイヤモンド並だからな」
「そんな人間いるの!?」
いるよと俺は言葉を紡がなかった。
それは、ダンストンの拳の殴打が俺に襲いかかる。
俺は見聞色の覇気で躱す。少し先が見えることが功を期して助かった。
だが、そこにメルドさんたちからの魔法による援護射撃が飛び交う。
その一つが俺と南雲の方向に向かってくる。
「チッ!?」
俺は思わず、舌打ちをしてしまい、すぐさま、跳躍でダンストンの背後をとるも着弾点が運悪く、橋を崩壊させるきっかけになった。
しかも、ダンストンの殴打もきっかけになって、橋が完全に崩壊――。
俺と南雲はそのまま、奈落へと落ちていく。
彼奴は見た目とは打って変わって俊敏だ。こんなの難なく乗り越えるだろう。
だが、俺と南雲が落ちていく最中、雫と白崎が俺と南雲を助けたいがために、身を乗り出しそうとしてる。
それを止めるのが光輝と龍太郎。
メルドさんたちも悔しそう、不甲斐なさがにじみ出してた。
こんな時に俺は
「す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ