4話
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七大迷宮の一つ、『オルクス大迷宮』に挑むため宿場町『ホルアド』に、メルドさんに率いる騎士団数名と共に到着した一行は、王国直営の宿屋に泊まっていた。
明日から迷宮に挑戦する。俺は部屋の中で居眠りにしていた。どうせ、明日は呆れてるバカ共の実戦での人殺しを体験するんだ。ただ、言えることはあんなの作業するかのような気分になる。
俺は馬車の移動の間、居眠りに敢行していた。
寝るときに寝ておかないと後で後悔するからな。
まあ、今回の目的階層は二十層まで、それ以上は今の俺たちでは無理だという話だ。
そういや、南雲はかなり面目なく落ち込んでいたな。
ホルアドで一日休息をとることになる。
部屋に関しては南雲と同じ部屋を割り当てられた。
粋な計らいだな。
南雲も相手が俺だってことに納得して、現在、ベッドにダイブをしてバテてる様子。
明日の実戦は彼奴らにとってみれば、初めて、命懸けの戦い。俺にとってみれば、数日ぶりだな。
地球でもなにかと迷い込んでくる海賊共を返り討ちしていたけど――。
雑魚ばっかりで感覚が鈍ってることはないけど、もっと強敵と戦いたいという衝動があるんだよな。
すると――、
コンコン
部屋の外からノックする音が聞こえてくる。
誰だ、こんな時間にノックする奴は・・・。
此は、南雲も同じで彼もこんな時間に来訪者に来るのを不審がる。
「南雲くん、魁くん、起きてる? 私だけど・・・ちょっと、いいかな?」
この声は・・・
「白崎か」
紛れもなく白崎だな。
何しに来たんだ? いや、彼女の目的は南雲だろうな。
俺は来た目的を理解して、扉を開けるとそこには純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけの白崎が立っていた。
「・・・なんでやねん」
「白崎、この時間にその格好はアウトだ」
「えっ?」
こんな時間帯にそんな格好してるのは間違いなくアウトだ。
何処かで襲われても知らないぞ。
とりあえず――、
「すまないが、俺はお邪魔のようだから。外で時間を潰してるよ」
「ちょっ!? 魁くん!?」
南雲が俺を呼び止めようとしたが、俺はそれを無視して、部屋の外に出る。
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銀華サイド
部屋を出た俺は宿の中庭で片手で腕立て伏せをしてた。
腕立て伏せは右で一万回。左で一万回。
身体を鍛えることは今
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