2話
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』
「分かってるって・・・」
俺はハクリュウと電話を終えると、盗聴防止用アイテムを着けて、ある男に電話を入れる。
プルプルプルプル、プルプルプルプル、プルプルプルプル・・・ガチャ
「久しぶりだね、カズ」
俺は好戦的な言い方で同じく皇帝のカズ・リレイク・レムアに電話を入れる。
『何のようだ、ギン・・・いや、言わなくて良い。俺が新しく縄張りにする星に来てることは俺の覇気で既に感知済みだ』
「ならば、話が早い。仲間たちに迎えを頼んだ。お前と戦争をしたくない」
『俺とて同じだ。お前とは喧嘩をしたくない。コッチの損害が大きすぎる。一応、お前がいる星にはカインズとダンストンがいる』
「彼らにこの星の現地調査を?」
『ああ、だが、ついさっき、カインズから余所者が来たという報告が来てな・・・誰かと思いきや、まさか・・・ギンとは思わなかった。おそらく、お前は被害者といったところだろう』
「正解。それで、お前に解析を頼みたいことがある。今、そのデータをそっちに送らせた・・・解析できる?」
俺は地球で起きたことをそのまま、カズにデータ転送させる。
すると、彼はすぐさま、返してきた。
『此奴は旧式の転送魔法陣だ。星同士の人的移動に特化した魔法陣だ』
「やっぱり・・・」
『お前でも気づけるほどの代物だ。大概そうだろう。しかも、見たところ、所々に不備がいっぱいある。文明レベルも低い方だな』
「ああ、俺から視ても、片田舎の星だということは分かった。此だったら、地球のほうが文明レベル高いぞ」
『良い所を眼に付けたな』
「着眼点は良いだろう」
クッと苦悶してるカズの声が聞こえてくる。
「それじゃあ、あとのことは頼めるか」
『分かったよ』
カズは俺の頼みを聞いてもらい、そのまま、通信を切った。
通信を切って、窓から外を見る。
「もうすぐ、夜明けだな」
チッ、知らない間に長話になってしまったようだ。
まあ、一日ぐらい寝てなくても問題はない。だけど、朝から訓練があるのは良いけど・・・。
雫がなんて言ってくるか溜まったもんじゃない。
しょうがない。少しだけ、仮眠をとることにしよう。
そういった感じで、俺は誰かが呼びに来るまで仮眠をとることにした。
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