2話
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ナコは俺が微笑したことに激怒して、怒鳴りつけてくる。
「いや、何か、ヒナコって俺に似てるなと思ってさ」
俺は両手を挙げながら、述べると、ヒナコは似ているというところに疑問を生じた。
「実は、両眼とも魔眼なんだ。右眼は良くても、左眼に関しては・・・・・・親からも気味悪がられていた。俺の存在を排除しようとし、普段から敵意を向けられながら生活をしていた。時計塔に貪り尽くすようにいたのは単に、親から逃げたかったというのが本音だよ。海藤家には俺の存在を拒んでいる気がしたんだ」
俺は今までのブラック話を口にする。ヒナコはそれを聞いただけで理解し口にした。
「もしかして、貴方が人を信用しない理由って・・・・・・」
「その通り。俺の存在を気味悪がられるからだよ」
達観したかのように言ってしまった俺にヒナコは本を見ずに俺に視線を向けていた。だけど、これだけはいえるのがある。
「俺には何を犠牲にしても、成し遂げたい願いがある。キミだって、同じだろう」
「・・・・・・そうね。私にも、目標がある。なにをもってしても叶えたい願いが」
彼女は一呼吸おいて、口を開く。
「それに、零士みたいな人と共感できたこと、零士みたいな人がいることが分かったし・・・・・・」
「ふぅ〜ん、あっそ。俺もヒナコがどんな人間か理解できたよ」
と俺は俺なりにヒナコのことを理解したのだった。
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