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開闢せし世界の運命
2話
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うのだった。



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 俺が部屋をあとにしたあと、キリシュタリアは零士のことを口にする。

「アレが、日本の魔術師家系の最古参――海藤家の魔術師。恐ろしいものだな。並みならぬ存在感を放ってるぞ。デイビット。キミの所感だとどう思った」

 キリシュタリアは同じ部屋にいた濃い金髪をした青年に話しかける。そしたら、デイビットが

「噂に聞いてたが、ただの子供では思えないがな」

「そうか。芥はどうだった所見からして」

 キリシュタリアは黒髪ツインテールをして読書をしてる少女に話しかけたら、

「彼はあまり、人の好まない。違うわね、気を許せる人しか心を開かないと見えた」

 所見で思ったことを述べたヒナコ。それを聞いて、キリシュタリアは

「なるほど、見た目だけで判断できないということか」

 キリシュタリアは零士を視てそう思ったのだった。



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 次の日から俺はシミュレーターで擬似サーヴァント、モンスター、ゴーレムを相手に右眼の『心の魔眼』で、一掃する。それをする様にキリシュタリア、デイビット、ヒナコの三人は驚かずに平然とした表情をしていた。俺はそれを見て、さすがは俺と同じAチームのメンバーだなと思ってた。キリシュタリアの戦闘訓練を視たんだけど、凄いというのが一言だった。俺でも勝てないと思ってしまったのだった。



 シミュレーターが終わったあと、俺は何処か静かな場所で読書がしたかったので、探してたら、図書室で読書してるヒナコを視る。

「なあ、そこ、座っていい」

 俺は読書してる少女――芥ヒナコに声をかける。

「・・・・・・・・・・・・」

 彼女は無言で目線だけ此方に向けている。その眼には明らかにめんどくさがっていたのが分かった。それよりも何だ、その敵意とか殺意みたいな視線は、なんだかあまり人を信じていないように見えた。

 だけども、俺は彼女の返事を待たずに席に座った。それでも、彼女から向けられる視線は強くなってる一方だった。

「・・・・・・何のよう?」

 渋々、といった感じで彼女は口を開く。

「いや、全然。俺はただ、書物を読みたかっただけど、同じAチームのマスター候補だし仲良くなろうかなと思ってね。改めて、自己紹介するけど、俺は海藤零士。よろしく」

「・・・・・・
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