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ヘタリア大帝国
TURN31 開戦その二
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のかしら」
「あっ、全然大丈夫だから」
 エイリスについてはだった。ランファは明るく返すことができた。
「というかさっさと太平洋から出て行けって感じ?」
「それは私も同感よ」
「何で欧州の連中が太平洋に来てるのよ」 
 ランファはその可愛らしい唇を尖らせてリンファに言った。
「しかも植民地になんかして」
「私もそれは間違ってると思うわ」
「でしょ?共有主義の立場からも」
「まだ資産主義には拒否するものがあるけれど」
 だがそれでもだとだ。リンファは言うのだった。
「それでも」
「そうそう。植民地なんて言語道断よ」
「私はガメリカは好きではないけれど」
「エイリスはもっとなのね」
「大嫌いよ」
 ただ嫌いというのではなかった。
「あの両国だけはね。どうしてもね」
「そうよね。それじゃあね」
「エイリスとの戦いに躊躇はしないかわ」
 また言ってだ。そのうえでだった。 
 二人は港で自分が率いる艦隊の整備や補給を見ていた。まだ魚がかなりの割合を占めている艦隊は他の国々のものから見れば歪だ。だがそれが今の日本艦隊だった。

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