第0部
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海藤零士。
それが、カルデアのAチームの一人にして、八人目のクリプターである。
海藤家の長男として生まれるも、生まれつき、左眼が全知にして全能の魔眼であったため、魔術師の世界から忌み嫌われていた。右眼も心の魔眼であるため、あまりに異質であったのと同時に天才すぎたのが彼にとって、辛い現実を与えてしまった。
普段から左眼は眼帯して、時計塔の考古学の秀才、天才と持てはやされていた魔術師。
日本人として、黒曜石のようで、しかも、女に近い男の子だったので、若者たち間では人気のあった魔術師。社交的に富んでるのもせいで、彼は自分自身が許せなかったのを覚えてる。
魔術回路も家の中ではトップクラスで海藤家の次期当主として有力視されるも、弟にそれを譲って、自分は時計塔で過ごしていた。
時には彷徨海バルトアンデルスに赴いて、神代の魔術の研究資料を読み解いたが、日本神話に関しては大の好きで、よく、古事記や日本書紀を読み尽くしていた。
身体能力にも非常に優れていて、魔術回路も神代レベルで富んでおり、魔力の量と質もトップクラスだった。だけども、親の愛情とか物心がついたときにしか貰っていなかった。
十四歳の時に、とある男性に声をかけられた。
「貴方が海藤零士だな。少しだけ時間をもらってよろしいか」
少し優しげだけど、偉そうな態度に近い話し方で話しかけてきた男性だった。
その人の名はマリスビリー・アニムスフィア。後にカルデアの初代所長になる人から声をかけられた。
おそらく、スカウトが目的で声をかけたのだろうと判断して、彼はそのまま、それを乗って、カルデアのスタッフとして働くことを決意する。カルデアに向かう前に両親を説得して、弟に家督継承権を与えて、カルデアに向かったのだが、レイシフト適性やマスター適性が非常に高く、晴れて、Aチームの一人として仲間入りにしたのだ。
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それから、五年の間、零士はカルデアの暮らしを勤しんだ。魔術を学びながらも、Aチームのリーダーであるキリシュタリア・ヴォーダイムと話し合うようになり、フリーでスカウトされたスカンディナビア・ペペロンチーノはよく話が合い、色々と話し合うことが多かった。
先にスカウトされていたベリル・ガットやデイビット・ゼム・ヴォイドのことは互いによく理解していたし、芥ヒナコとは、日本人として興味を抱かれていたことで
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