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ヘタリア大帝国
TURN31 開戦その一
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だ。ハニートラップは東郷に返した。
 場所は海軍長官室だ。日本、その高齢の彼と秋山もいる。
 その二人も前にしてだ。ハニートラップは言うのである。
「全くね。逃げられなかったわ」
「ははは。こちらも逃がすつもりはなかったさ」
「そうみたいね。それでどうするのよ」 
 ハニートラップは笑う東郷に問うた。
「あたしを。やっぱりスパイとして処刑?」
「いや、それは考えていない」
 東郷はハニートラップのその問いは否定した。
「全くだ」
「じゃあ本国に送還?」
「そうしてもいいが。そうだな」
 東郷は本題に入った。

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