第百四十一話 セビーリャ沖の湖戦その七
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「気をつけないとな」
「そして、ですね」
「ああ、機雷があると思うならな」
それならとだ、さらに言う久志だった。
「ここはな」
「迂闊に前には進まないですね」
「ああ、丁度空船の艦隊も敵の後方に来る」
「それならですね」
「挟み撃ちにするな、そして機雷もな」
こちらもというのだ。
「潰すか」
「それじゃあね」
今度は留奈が応えた。
「敵艦隊の前にだね」
「爆発系の術を放ってな」
「そうしてだね」
「機雷を次々に爆発させてな」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「潰してそうして」
「難を取り除くな」
「そういえば私達って機雷は」
「ああ、そっちはな」
「対処はじめてよね」
「そうだな、けれどな」
機雷への対処ははじめてである、だがそれでもというのだ。久志は留奈に対して落ち着いた声で述べた。
「ここはな」
「対処するね」
「機雷は爆発系の術にかなり反応する」
「こっちの世界ではそうね」
「だからな」
「爆発系の術を放たたせて」
「そしてな」
そうしてというのだ。
「機雷を取り除いて」
「そうしてよね」
「前に進むな」
「そうしますね」
「ああ、じゃあ空船の艦隊とな」
その彼等と、というのだ。
「動きを合わせてな」
「そのうえで」
「前に進むな、そして」
久志はさらに言った。
「敵を破るな」
「それじゃあ」
留奈は久志の言葉に頷いた、そうしてだった。
久志は艦隊を前にやり舵を右にやった、そうして敵への砲撃に入ろうとした、敵艦隊はそれを見るとだった。
徐々に下がりだした、だが。
その時にだ、普通にだった。
久志達の軍勢の空船の艦隊が彼等の後方に出た、久志はそれを見て言った。
「よし、じゃあな」
「これよりですね」
「攻めますね」
「そうしますね」
「砲撃開始だよ」
久志は周りにいる士官達に答えた。
「これからな、空船の艦隊もな」
「攻撃を開始しますか」
「これより」
「そうしますか」
「ああ、前後からな」
まさにというのだ。
「挟み撃ちだよ、しかしな」
「しかし?」
「しかしというと」
「問題は機雷だな」
先程夕子や留奈と話したこちらのことだというのだ。
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