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ようこそ、我ら怪異の住む学園へ
其の参 鏡の世界
第二十話 甘い話
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と思い、元宮は問う。


「これは生前につけられたもの……なんですか? それとも最近ですか?」


 率直な質問。だが、真っ直ぐ向けられた瞳に、四番目は少し戸惑いを見せる。


「……そっ、それを聞いて何になる」
「ただ知りたいだけです。一応、貴方は僕の運命の人なんでしょう?」
「こんな時に限ってそれを持ち出すな……あ」


 四番目がようやく顔を上げたところを、元宮は今度は?に手を這わせて逃さないようにする。
 その肌は真っ赤なのに雪のように冷たい。
 怪異の温度は本当に冷たいんだなと、どうでもいいことを思いながら、更に顔を近付ける。


「答えてください。鬼神様」

「……き、禁忌を……犯したから……その罰、だ」



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