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曇天に哭く修羅
第一部
Wrath
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の痛みに攻撃を受ける痛み。

紫闇は激痛で発狂しそう。

しかし何だ、それがどうした。


「きぃあああああああああああッッッ!!!」


気が()れたように声を出す紫闇。

その裂帛(れっぱく)な気合いはまるで示現流の猿叫(えんきょう)を思い起こさせるほど苛烈。

吼えた紫闇は突撃。

顔を殴り、腹に膝、左の脇腹に右のボディを放って全弾クリーンヒットさせるも間髪を入れずに翔から左の打ち下ろし。

脳天に横拳が落ちて衝撃。

目には大輪の花火が咲いた。

足下がぐらつく。

それが何なのか。

紫闇は逃げない。

一歩も退かず。

意思が痛みを超える。

本能で動く。

中段蹴りの【禍孔雀(かくじゃく)】が翔の腹へ炸裂。

爆発し黄金の粒子が舞った。


「俺としては満足している。この試合中で立華がここまで出来るようになるとは思っていなかったからな。だが向かって来ると言うのなら応えさせてもらおう」


紫闇の背筋に寒気。

そのジャブは見えない超速。

しかも斬撃のように切れる。

両の肘、肩、首筋と血が噴き出す。


「耐えたぜ橘花ァッッ!!」


紫闇の後ろ回し蹴りは翔の腹筋に命中。


「それがどうした?」


翔は魔晄の光を放つ左のストレートを一直線にぶつけて紫闇を白銀の中へと呑み込んだ。

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