第百二十三話 台風の中へその九
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「おっぱいにも上には上がおるで」
「棟梁さんの胸は別格やろ」
すぐにだ、和歌山は茶をすすりつつ房江に返した。
「流石に」
「そやろ、巨大なだけやなくて形もええ」
「あれこそほんまの美乳って言うな」
「お風呂入った時凄いで」
房江は真顔で話した。
「もう無敵の爆乳や」
「爆乳って言うか」
「その域やで、うちなんかもうな」
それこそという言葉だった。
「その他大勢、モブや」
「おっぱいのことではか」
「ほんまにな」
「何かそう言うとな」
どうかとだ、田中は首を傾げさせつつ房江に言った。
「そこまで言うかとかな」
「思うか」
「そや、モブとか自分を卑下してへんんか」
「そやけど棟梁さんのおっぱい見るとな」
どうしてもというのだ。
「負けたってな」
「そう思うんか」
「規格外やってな」
「それでそう言うんか」
「そや、後何でも女帝さんも大きいらしいな」
エカチェリーナ、彼女もというのだ。
「どうやらな」
「ああ、あの人な」
「確かに大きいな」
「公の場では氷やけど」
「それでも大きいことは大きいな」
「学年ちゃうせいかも知れんけど」
年齢の問題についても言うのだった。
「それでもな」
「女帝さんのおっぱいについてもか」
「別格やっていうんやな」
「そや、それで棟梁さんのあのおっぱいはな」
実際にというのだ。
「規格外やわ」
「そうなんやな」
「とにかく勝てへんっていうねんな」
「そういうことや、まあおっぱいのことはこれ以上言うてもしゃあないか」
房江は今度は達観した顔になって述べた。
「すぐに大きくならんし」
「それはな」
「今すぐにとはいかんな」
「実際そうやしな」
「このことは」
「そやから今は羊羹とか最中とか食べて」
そしてというのだ。
「お茶も飲もうか」
「そっちをやな」
「そうしよか」
こんな話をしながら今はくつろいでいる三人だった、だが仕事はしっかりとしていて。
志賀は蓬莱の建物を見回りつつ共にいる亜紀と麻里佳に対して言った。
「どの建物も頑丈やな」
「あーしも頑張ったけどそれはな」
麻里佳が応えて言った。
「台風の中に入るし」
「入り方次第やけどな」
「上から入ったら大丈夫にしても」
「台風は台風やからな」
「やっぱり建物が傷むからな」
このことは避けられないからだというのだ。
「それでやで」
「頑丈に建てたんやな」
「そやで、それで戦の後はな」
麻里佳はそちらの話もした。
「ちゃんとな」
「修繕もするんやな」
「そやで」
「そのことも忘れへんか」
「さもないと」
それこそとだ、麻里佳はさらに話した。
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