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夢幻水滸伝
第百二十三話 台風の中へその八

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「遊びもええな」
「というか」 
 房江も最中を食べつつ言う。
「人間やっぱりな」
「遊びもないとやな」
「あかんやろ」
「それな」
 若山も羊羹を食べつつ言う。
「働くことは美徳でも」
「何か趣味を持ってな」
「遊ばんとな」
 房江に応えて言うのだった。
「ある程度は」
「そやろ、そやからうちもや」
 房江は最中をもう一つ食べながら若山に言葉を返した。
「こうしてな」
「仕事の後はやな」
「花札とかしてな」
「お菓子も楽しむんやな」
「お茶も飲んでな、このお茶がな」
 緑茶だ、熱いそれを飲みつつ身体に滲みるものを感じつつ述べた。
「ええな」
「自分お茶好きやしな」
 田中もその緑茶を飲みつつ言う。
「酒も好きやが」
「お茶とお酒はな」
 そのどちらもというのだ。
「めっちゃ好きや、特にお茶がな」
「そっちやな」
「朝から晩まで飲んでも」
 例えそうしてもというのだ。
「飽きへんわ」
「そうやねんな」
「というかお水よりもな」
 こちらを飲むよりもというのだ。
「お茶派や、うちは」
「そやねんな」
「お仕事の間も飲んでるし」
「休憩の時とかやな」
「それでこうした時もな」
 くつろいでいる時もというのだ。
「普通にな」
「飲んでるんやな」
「紅茶も好きやけどな」
「やっぱり第一は緑茶やな」
「そや、というかな」
 その緑茶を飲みつつ楽し気な顔で言うのだった。
「お茶は美味しいだけやないやろ」
「ビタミンも入ってて身体にもええ」
 このことは若山が言った。
「それでな」
「余計にええねん」 
「そうした意味でも好きやねんな」
「そうやねん。ただ」
「ただ?」
「うち牛乳も好きやけど」
 房江は今度はそちらの話もした。
「いつも飲んでると」
「ああ、言いたいことわかったわ」
「わしもや」
 田中と若山は二人の言葉にすぐに応えた。
「おっぱいやな」
「そっちの話やな」
「牛乳飲んでたらほんまにおっぱい大きくなるんかって子供の頃思いながら飲んでたけど」
 それがというのだ。
「ほんまにや」
「大きくなったか」
「そうなったんやな」
「そや、ほんまにな」
 自分のその胸を見つつ言う、グレムリン族特有の小柄な身体であるがそれでもその胸は確かに見事なものだ。
「この通りな」
「ええことかいな」
 田中は房江の胸の話にこう返した、羊羹を食べつつのことだった。
「それは」
「まあそのことからも注目されるわ」
「起きてる世界でもやな」
「そや、ただ結構肩凝るし」
 胸があるならというのだ。
「そこは辛いな」
「そうやねんな」
「あと棟梁さんには惨敗してるわ」
 房江は綾乃の話もした。
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