第二幕その十
[8]前話 [2]次話
「そちらのミルクで」
「山羊なんだ」
「そちらでいいかな」
「うん、いいよ」
ボタンは神官さんにすぐに答えました。
「そちらもね」
「ならいいよ」
「何かこのお水は」
ポリクロームは今もそちらを飲んでいます、お花のそれを。
「美味しくて」
「お水気に入ってくれたかな」
「ええ、とても」
ポリクロームは神官さんに答えました。
「美味しいわ」
「それなら何よりだよ。そういえば君は」
「ええ、虹の妖精だから」
それでというのだ。
「普通のものを飲んだり食べたりしなくても」
「いいんだったね」
「それでこうしてね」
「露をだね」
「いただいているの」
そちらを飲んでいるというのです。
「こうしてね」
「そうだね、ではそのお露をね」
「楽しんでいいのね」
「是非ね」
こうポリクロームに言うのでした。
「そうしてね」
「それじゃあ」
ポリクロームは神官さんの言葉に頷いてでした、そしてです。
他の皆と同じ様に飲んでいきます、それはカエルマンも同じで彼は一行で唯一の大人としてテキーラも飲んでいます。
そのテキーラを飲んで神官さんに言うのでした。
「このテキーラもね」
「美味しいね」
「とてもね」
こう神官さんにお話しつつ飲みます。
「飲みやすいしそして強くて」
「よく酔えるね」
「とてもね」
「いいものだよ、ただね」
ここでこうも言った神官さんでした。
「テキーラは強いから」
「だからだね」
「そう、凄く強いから」
だからだというのです。
「飲み過ぎには注意してね」
「そうだね、酔い過ぎたら」
「次の日の朝二日酔いになったら」
「その時はね」
是非にというのでした。
「お風呂かプールに入って」
「どちらもあるよ」
「用意がいいね」
「いや、最初からあるんだ」
お風呂もプールもというのです。
「沐浴も大事だからね、それと儀式にも使うから」
「お風呂は」
「身体を清める為にも。かく言う私も今日はね」
「儀式の前にだね」
「沐浴をして」
そうしてというのです。
「身体を清めてだよ」
「儀式に向かったんだ」
「そうだったからね」
だからというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ