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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
072話 文化祭編・開催3日目(07) 学園祭の終わり・超の旅立ち
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いものだったしな。だから後はネギ君達とお別れでもするがいいさ」
「感謝するネ…。さて、ネギ坊主、ここまで他の人に言われてもまだ決心はつかぬカ?」

そう超に問いただされたネギであったが、ネギは存外頑固なので傲慢だと言われても超の事をどうにかして引き留めたいと思う。
それに超は「やれやれ……」とかぶりを振って、

「仕方がない……。ここまでくれば後は私の最終兵器を使わないといけないネ」
「さ、最終兵器……?」

超の言い様に傍の方で聞いていた茶々丸と葉加瀬は「そんなものありましたっけ?」「さぁ…?」と首を傾げていた。
果たして超が出した最終兵器というべきものは、

「これネ!」

一冊の本を取り出した超が持っている本の題名はこう記されていた。



『超家家系図』



「私がネギ坊主の子孫という事は、当然ネギ坊主はだれかと結婚をして子をなしたという事……この本にはそのだれかの名前が記されている…さて、どう思うかネ? 皆の衆……」
「あ……」


「「「「「(究極兵器(アルティメット・ウェポン)だーーーーーッ!?)」」」」」


それを聞いていた全員は思う事が完全に一致し、戦慄の感情を抱く。
それはもしかしたらこの場にいる誰かの名前も書かれているかもしれないという事になる。
その事実に、ネギパーティの面々は一気に暴走して我先にと燃やそう、見ようという意見で対立してガチンコを始めてしまっていた。
あやかやまき絵も参戦して泥沼の様相を呈していた。

「…………パーティ壊滅だな」
「そうね、シロウ……」
「最後までとんでもねぇ嬢ちゃんだな」

もう案外関係ないであろう士郎達はそんな争いを傍観者として見ていた。
そんな乱痴気騒ぎに巻き込まれたくはないものだからな。


そんな騒ぎをよそに、超はさらっと帰ろうとしていた。

「やっぱり、行ってしまうんですか…?」
「うむ。いや……存外楽しいお別れになたヨ。感謝するネ」
「でも、それじゃ超さんの今までしてきたことは!」
「無駄じゃないネ」
「えっ?」
「私の想いは無駄じゃなかった。託せるものにも託せたカラネ。私の想いはすでに達せられているヨ」
「それは、どういう……」
「計画は消えたが、それでもまだ私は生きている……ならば、私は私の戦場に戻ろう…。ネギ坊主、君はここで戦い抜け」

それでみんなからもらったものを空に浮かべながら、空へとフワッと浮かんでいく超。
五月や葉加瀬、茶々丸にも言葉を残して後は消えるのみであったが、

「超!!」
「エミヤ先生? なにカナ?」
「お前には俺の干将莫邪を託したな。なにかあればいつでも呼べ。ならば力になろう…」
「ッ! 分かたネ。その時が来たら呼ばせてもらおう!」


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