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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
072話 文化祭編・開催3日目(07) 学園祭の終わり・超の旅立ち
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先生の過去を見てきっとネギ坊主は憤慨するであろう。それだけの過去をエミヤ先生は秘めているネ…」
「…………」
「だからといってエミヤ先生の事を完全に理解できたと思わぬコトだ。ネギ坊主の人生が辛かったようにエミヤ先生やイリヤさんにも辛い過去がある…。だれしも一つは二つは辛い過去を持ってるネ。そこのところだけは分かっておいてほしいヨ」
「…………わかりました。肝に銘じておきます」
「それならよし、ネ。さて、それでは私はもう退散するネ」

そう言って超は予備であろうカシオペアを出して、消えようとしていたが、起動する前にネギに押さえられていた。
それに驚く超だったが、ネギはさらに驚くことを言い出す。

「すべてだなんて嘘です。儚い夢だなんてそんなハズありません。だから……超さん。僕と一緒に『偉大なる魔法使い(マギステル・マギ)』を目指しませんか…?今は同じこの時代を生きる人間ととして……なにも帰ることなくこの時代で一緒に未来を変えていく事もできるはずです。
それを誰にも文句を言われる事なんてないんです」
「…………」

ネギの言い分を聞いて超は夢想する。
そんな事が出来たらさぞ楽しかろうか、と…。
だが、

「そんな未来もいいものカモしれぬ」
「それじゃ!」
「いや、帰るネ!」
「どうして!?」

それで聞いていた一同も思わずこけそうになっていた。
反対に士郎やイリヤ、ランサーは同意していた。

「なぁ坊主。引き留めたいと思う気持ちはわかるがな……所詮は違う世界の人間なんだぜ? いつかは消えなけりゃいけねぇ……そこに人間も、そして英霊である俺も違いはねぇ…」
「ランサーさん……」
「いついかなる時でも世界をどうにかするのはその世界で生きている人間だけの特権だ。そこによそものが口を出していいもんじゃねぇ。本来なら過去の亡霊である俺も手は貸してはやらねぇんだぜ?」

マスターの命令なら手を貸すのも吝かじゃねーがな、と付け足すランサー。
そんなランサーの言い分に感銘を受けたのか超が、

「さすが、英霊ともあれば言う事もおおいに頷けるネ。さすがヨ」
「まぁな。ま、そんなことよりアーチャーの野郎の件はどうなったんだ?」
「そこはエミヤ先生にでも聞くがよいヨ。きっと私の件の事も知っていると思うネ」
「そうかい」

それでランサーは引き下がった。
そこに士郎が引き継ぐように、

「超……本来なら俺はお前の事を許せないと思う。かの人の願いも込めて未来へと託されたエミヤをああも好きなように弄ってしまって……本来ならもっときつく罰を与えるところだ」
「そうは言うが、別段ナニモ言う事はないみたいネ?」
「まぁな。そこはネギ君が君を倒してくれたから、だからチャラにしてやってもいい。君の負けた後での理念も潔
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