第66話
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「そうね…………それにエヴリーヌさんの好戦的な性格を考えると、ベルフェゴールさん自身が言っていたように、ベルフェゴールさんの方がよほど温厚な性格ね…………」
「フン…………そもそも”化物”共を俺達”人間”と同じ尺度に考える時点で間違っていると思うがな。」
気を取り直して呟いたセリーヌの言葉にローゼリアは真剣な表情で頷き、複雑そうな表情で呟いたエマの言葉にユーシスは鼻を鳴らして呆れた表情で指摘した。
「あの、レン皇女殿下。……ラマールでトワ会長達がステラさん達に会った時に、ステラさんが僕の知らない”婚約破棄後のトリシャ姉さんの事実”があると仰って、レン皇女殿下はそれをご存じとの事ですが……一体レン皇女殿下はトリシャ姉さんの何をご存じなのでしょうか?」
するとその時あることを思い出したマキアスがレンに訊ね
「知っているも何も、”トリシャ・マーシルンはレンの親戚の一人”なのだけど?」
「……………………へ。」
「な――――――」
「ええっ!?マキアスの親戚のお姉さんがレン皇女殿下の……!?」
「それもメンフィル皇家の姓である”マーシルン”の名があるということは、間違いなくその人物はメンフィル皇家の人物に嫁いでいるのだろうな。」
「ちょ、ちょっと待って!?確かマキアスの話にあった従姉のお姉さんって、死んだんじゃなかったの!?」
マキアスの質問に対して小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたマキアスが呆けている中、ラウラは絶句し、アリサは驚きの声を上げ、ユーシスは信じられない表情でマキアスに視線を向け、あることが気になったエリオットは困惑の表情で訊ねた。
「確かに”トリシャ・レーグニッツは婚約破棄の件でショックのあまり、川に身を投げて自殺したけど遺体は未だ見つかっていない”――――――そうでしょう?」
「は、はい…………」
「え……お姉さんの遺体は見つかっていないの?」
レンの確認にマキアスが戸惑いの表情で頷くと、トワは不思議そうな表情でマキアスに訊ねた。
「ええ。姉さんが投身自殺をした日はちょうど大雨の日でして…………もしかしたら雨で増水した影響で河の流れが激しくなって、海まで流されたんじゃないかって憲兵達や父さんが姉さんの遺体の捜索を依頼した遊撃士が言っていたらしいんですが……」
「それが何で実は異世界にで生きていて、メンフィルの皇族の嫁になっているっていう超展開になってんだよ?」
トワの疑問にマキアスが答えるとアッシュが疲れた表情でレンに訊ねた。
「さあ?”自殺したはずのトリシャ・レーグニッツがディル=リフィーナに異世界移動した理由は未だに不明”だけど、”この世界もそうだけどディル=リフィーナもが並行世界の零の御子によって改変された世界”であると判明しているのだから、死んだはずのトリシャ・レーグニッツ
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