第66話
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るのが目に見えているじゃねぇか……」
レンの説明を聞いたマキアスは考え込み、クロウは疲れた表情で溜息を吐いた。
「その…………ちなみに”本来の歴史”で新Z組がクロスベルでやり合った人達はどういうメンバーなんでしょうか?」
「直接新Z組がやり合った者達は”道化師”、”かかし男”、そして”死線”との事だ。」
「!それじゃあシャロンがクロスベルに現れる可能性があるんですね……」
トワの質問に答えたレーヴェの答えを聞いたアリサは血相を変えて真剣な表情を浮かべた。
「あくまで”可能性”の上、やり合うことになったとしても”本来の歴史”通りのメンバーとは限らないわよ。実際ラマールのオズギリアス盆地では”紅の戦鬼”を含めた”赤い星座”は現れなかったもの。」
「そうね…………”今”と”本来の歴史”は大筋の流れは同じとはいえど、状況は”本来の歴史”と比べるとあまりにも違う点がいくつもあるのだから、”本来の歴史”による情報を過信して行動することはあまり得策でないことは確かね。」
「それでもシャロンと話せる可能性があるんだったら、私はそれに賭けるわ……!」
「それじゃあアリサはトワ会長達とのクロスベル行きは確定だね。」
「あとは私達Z組からアリサさんを含めて二人とレン皇女殿下達から一人入れば良さそうですね。ただ……」
レンとセリーヌの忠告を聞いてもなお決意を揺るがさないアリサの様子を見たエリオットは静かな表情で呟き、エマは今後の方針を口にした後ある事実に気づいていた為ローゼリアに視線を向け
「うむ――――――問題は距離じゃな。そもそも前提として、あちらの方に転位石があるわけでもないからの。」
「あ…………」
「当然、その問題はあるか。」
ローゼリアの話を聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中トワは呆けた声を出し、ガイウスは真剣な表情で呟いた。
「元々シュタットの森から各地方に出ることだけを想定しておるからな。じゃが徒歩で行くわけにもいくまい。何か手立てを講じる必要があろう。」
「とはいえクロスベルに行くまでの駅でTMPの臨検がある大陸横断鉄道は使えないし……」
「オリヴァルト殿下と別行動中の今の状況ではアルノール家所有のカレイジャスを勝手に動かす訳にもいかないね。」
ローゼリアの話に続くようにマキアスとアンゼリカはそれぞれ考え込みながら呟いた。
「どうせオリビエの事だから、勝手に自分の船を動かしても気にしないと思うし、そもそも”オリビエなんか”にわざわざ気を使う必要はないと思うけどね。」
「エヴリーヌお姉さま、オリビエお兄さんは”あんなのでも一応エレボニア帝国の皇族”だから、エレボニア帝国の人達はオリビエお兄さんに気を使わないといけないのよ、クスクス♪」
エヴリーヌとレンのオリヴァルト皇子に対するぞん
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