第66話
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をしているガイウスの疑問に答えたレーヴェの説明を聞いたユーシスが複雑そうな表情をしている中、セリーヌは目を細めて推測した。
「フム………しかしそうなると、レン皇女殿下の仰る通り、クロスベルに関しては今までの特異点の時と違って、宰相側の使い手たちと鉢合わせになる可能性は低いだろうね。」
「ああ…………本来の歴史と違ってルーファスは既に討死している上、肝心の”金”はエリス嬢ちゃんを起動者にしてメンフィルが手に入れているから、今の連中にとって”敵地”であるクロスベルに潜入してまで行う目的がないだろうからな。」
レーヴェの説明を聞いてあることに気づいたアンゼリカは静かな表情で呟き、クロウは安堵の表情で答えたが
「ううん……そう決めつけるのは早いと思うよ?」
「それはどういう事かしら、トワ?」
対するトワは真剣な表情で反論し、トワの反論が気になったサラは続きを促した。
「……昨日郷に戻ってきた教官達にも説明したように、ミュゼちゃん達を捕らえるつもりだった鉄道憲兵隊が逆にミュゼちゃん達の罠に嵌まって捕虜になってしまった時なんですが……その時指揮官であるミハイル少佐はエリゼちゃんの”神機”もそうですけどエリスちゃんの”金の騎神”について、情報局はまだ掴んでいないような事を口にしていたんです。」
「……それは本当ですか?既にメンフィル・クロスベル連合が侵攻している事を考えると、その際の戦闘で神機やエル・プラドーもヴァリマール達と共に戦っていて、その情報も情報局がつかんでいると思われるのだが……」
「ああ、あの”鉄屑”達ならエレボニアに侵攻した時に使ったのはリィンとリアンヌのだけで、エリゼとエリスはまだ使っていないから敵はまだ知らないかもしれないね。」
「ヴァ、ヴァリマール達――――――”騎神”が”鉄屑”って…………」
「まあ、エヴリーヌ君はオズギリアス盆地で機甲兵を魔術による炎で一瞬で溶かしたベルフェゴールさんと同じ”魔神”との事だから、彼女にとっては”騎神すらも鉄屑”なんだろうねぇ…………―――それはともかく、レン皇女殿下。今の話は本当なのですか?」
トワの話を聞いたラウラが眉を顰めて推測を口にするとあることを思い出したエヴリーヌの答えにその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目で呟き、疲れた表情で呟いたアンゼリカは気を取り直してレンに尋ねた。
「ええ。双龍橋の制圧戦や第四機甲師団への奇襲も、出撃した騎神は”灰”と”銀”だけよ。」
「……そうなると、情報局も”金の騎神”が既にメンフィル・クロスベル連合側である情報を掴んでいない可能性は十分に考えられるな。」
「で、”金”に既に起動者がいることを知らない連中が”金”を手に入れる為にのこのことクロスベルに現れて俺たちと鉢合わせしてやり合うことにな
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