其の弐 蛇を宿した女
第十一話 教えて鬼神様
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業なのかは分からないが、とりあえず教師と生徒ごっこということで済ませておこう。
「え、じゃあヒロトさんたちも七不思議って言ってましたけど、二人もそうなんですか? 想像もプラスされてるって……」
「嗚呼、奴らは七不思議じゃないぞ」
「え……? じゃあ、嘘を吐いたんですか? 彼らは……」
「違う」と四番目は即答する。目を思い切りあけて驚いていた元宮も、それで安心したように胸を撫で下ろす。
「七不思議はあんなに弱くない。七不思議は私の何倍も、何十倍も強いからな」
軽く言うが、元宮は全然信じていない。「またまた〜」と言いながら笑っている。
だが、事実そうなのだ。
四番目は七不思議ではない。だから単純に考えれば、当然のように四番目の方が七不思議より弱いことになる。
「それに、七不思議に『愛の桜』なんて馬鹿げた噂なんてなかったはずだ。恐らく、何者かに吹き込まれたのだろう」
……気を取り直して、だ。
「で、その七不思議の六番のことだが……勿論、君がおびき寄せてくれ」
「え? でも、蛇女が狙うのは女の子じゃ……」
素直に質問をすると、四番目はニイッと口の端を大きく吊り上げて、どこかから“それ”を取り出した。
「うぃっぐだったか? 持ってるぞ」
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