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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
愛を唄う花と雪(バレンタインデー特別編)
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力粉を投入しながら、恋人である純とのあれこれを語ってきた為、未だ独り身の創世、弓美、詩織の口の中は、まだ味見もしていないのにほんのり甘かったという。

そしてクッキーが完成し、ガトーショコラを焼き始める頃には……

「──でね、純ったら、私が戻った来た時には、『支払いなら済ませておいたぜ』って。喋り方は、荒っぽいけど、根っこは、紳士なんだから」
「わたしの翔だって、冬になってからいつも食器洗ってくれてるし……。『響さんの綺麗な手を、あかぎれだらけにはしたくないからね』って」
「なにそれ……ちょっと羨ましい……。ゴム手袋、買うのが勿体なく、思えてきちゃう」

完成したクッキーを袋詰めし、余った分をお茶請けにしながら、響とクリスは互いの恋人を惚気合っていた。

「どうしよ……ガトーショコラ食べられるかなぁ……」
「惚気で口の中が甘い、なんてアニメじゃないんだから〜」
「立花さん、楽しそうですわね」
「きねクリ先輩も、いい顔してるな〜」
「あたしも彼氏ほーしーいー!」
「弓美の理想の彼氏って?」
「やっぱり同じアニメ好きがいいな!創世と詩織は?」
「ん〜、わたしは──」
「そうですわね……。わたしとしては──」

その様子を見て、創世達はまだ見ぬ理想の恋人へと、思いを馳せるのだった。



「今日は……ありがと」
「いえいえ、わたしも楽しかったです」
「明日はファイトだよ、ビッキー!」
「今度、結果聞かせてよね?」
「だが断る」
「即答ッ!?」

太陽が西に傾く頃、響は友人達と別れ、帰路に着いていた。
創世、弓美、詩織は学生寮で生活している為、帰り道は響一人だ。

……いや、響一人という訳でもない。クリスも一緒だ。
二人とも、リディアンの学生寮ではなく、響は翔とひとつ屋根の下。クリスは実家からの通学なのだ。

「立花さん」
「ん?なに、クリス先輩」

夕陽の下を共に歩きながら、響はクリスの方を振り向く。

「確か、『いつも先に照れさせられるのは自分の方』って、言ってたよね?」
「うん……。たまには翔が先に照れる瞬間が見たいんだけど……」
「だったら、自分の気持ちに、素直になるべきだと思う」
「……へっ!?」

核心を突いたアドバイスに、思わず飛び退く響。

クリスは響の反応を見ながらも、そのままアドバイスを続ける。

「会話してて、気付いたんだけど、立花さん、全然自分に、素直じゃない。そんなだと、すぐに、突き崩されちゃう」
「それは……その……」
「難しいのは、分かってる。でも、それで好きな人の、普段見れない顔が見れるなら、安い。そう思わない?」

そんなの、決まっている。

「翔くんの照れる顔、見たくない?」
「……見たい」

今まで、彼の赤
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