第二百十五話
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第二百十五話 眼鏡のこと
春奈はいつも眼鏡をかけている、だがその眼鏡のことについて彼女は自分の使い魔であるイーとリャンに言った。
「眼鏡をかけてるけれど」
「どうしました?」
「眼鏡のことですか」
「何かありましたか」
「思われるところがおありの様ですが」
「ええ、長くかけていたら耳が痛くなるし」
眼鏡をかける耳の上のところがというのだ。
「それに曇るし」
「だからですか」
「眼鏡をどうするか」
「そのことをお考えですか」
「私眼鏡がないと」
どうなるかもだ、春奈は二匹に話した。
「何も見えないけれど」
「ご主人は両目共〇・一でしたね」
イーはその視力のことを話した。
「左様でしたね」
「ええ、それだけしかないから」
だからとだ、春奈は答えた。
「もうね」
「眼鏡がないとですね」
「殆ど見えないから」
そこまで視力が弱いからだというのだ。
「眼鏡は必要だけれど」
「耳が痛くてですね」
「曇るから」
それでというのだ。
「今どうしようかと考えているの」
「ならです」
今度はリャンが言ってきた。
「コンタクトはどうでしょうか」
「コンタクトレンズね」
「あれならです」
コンタクトレンズならというのだ。
「曇りませんし」
「耳に当たることもなくて」
「いいかと」
「コンタクトね」
リャンの提案についてだ、春奈はどうかという顔で言った。
「それもね」
「どうかとですか」
「目に何か入れるのは」
それはというのだ。
「危なそうだし」
「だからですか」
「どうしようかしら」
難しい顔で言うのだった、春奈は二匹に眼鏡のことを話してからそのうえで今度はコンタクトについて考えだしたのだった。使い魔達の言葉を聞いて。
第二百十五話 完
2019・12・9
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