第二幕その二
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「マヤ文明にあるんだ」
「そういえば中南米といっても色々で」
神宝はカルロスのお話を聞いて言いました。
「文明も幾つかあるね」
「マヤだけじゃなくてアステカとかインカとか」
ジョージはマヤ文明以外の中南米の文明の名前を出しました。
「地域も広いしね」
「カルロスのお国はブラジルだけれど」
ナターシャはそのカルロスの国のお話をします。
「ブラジルだけでもないし」
「ブラジル以外にも沢山の国があって」
最後に恵梨香が言いました。
「メキシコやペルーに昔の文明があったわね」
「私も詳しくないけれど」
ベッツイも言いました。
「中南米といっても広いのよね」
「はい、それで僕の国ブラジル以外にも」
カルロスはベッツイにもお話しました。
「それでなんです」
「メキシコやペルーによね」
「中南米の古代文明があって」
「このピラミッドはマヤね」
「メキシコにあったんです」
こうベッツイにお話しました。
「それでこうしたピラミッドをです」
「築いてよね」
「アメリカにはメキシコ系の人も多くて」
「メキシコの文明も入って」
「このピラミッドもあるんですね」
「そういうことね」
ベッツイはカルロスの言葉に頷きました。
「世界中から人が来るアメリカならではね」
「そうですね、ただ」
「ただ?」
「僕は同じ中南米なんですが」
ブラジル人だけれどというのです。
「古代文明には縁がないんですよね」
「ブラジルはそうなの」
「はい、むしろアマゾンですね」
「あのジャングルね」
「あそこが有名ですが」
それでもというのです。
「古代文明は」
「メキシコやペルーで」
「あまり、ですね」
「そうなのね」
「まだアルゼンチンの方がありますね」
この国の方がというのです。
「どうも」
「そうなのね」
「実際ブラジルのイメージは」
「そのアマゾンとね」
ハンクがカルロスに答えました。
「サンバとね」
「サッカーだね」
「そうした感じで」
「古代文明についてはだよね」
「あまりね」
カルロスに考えるお顔で言います。
「縁がない感じだよね」
「そうだね」
「あとオズの国でお話する言葉は一つだけれど」
英語です、オズの国に来た人達は皆この国全体にかかっている魔法のお陰で自然に英語が喋れて書けてやり取りが出来るのです。
「ブラジルは中南米の中で言葉違うね」
「ブラジルはポルトガル語だよ」
この国の言葉だというのです。
「それで他の国はスペイン語だよ」
「実際違うね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「スペイン語とポルトガル語は近いんだ」
「そうなんだ」
「これはイタリア語やフランス語もだけれど」
こうしたお国の言葉もというのです。
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