転生した彼らは何の為に生きるのか?
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ううぅ……っ…」
俺=タカユキは目を覚ました。身体には強烈な痛みがあるが、構わず起こす。そして辺りを見回した。
「ドライブピット………何で…?」
《ユウキとタケシが、タカユキを救出したのだ》
「ベルトさん…」
《治療は終えている。命に別状はない。身体的な後遺症もないそうだ》
「そう…か……」
俺は視線を落として包帯の巻かれた身体を見た。
ボロボロだ……。そして無様だ。
まるで歯が立たなかった。自分の無力差を徹底的に感じさせられた。そして自分の限界も……。
「なぁ……ベルトさん…」
《……何だ?》
「ユウキ達、何か言ってたか?」
《………久瑠間学園には、あのロイミュード達がいる。だから、正体がバレているタカユキが学園内で命を狙われる可能性は高い。そしてタカユキの正体がバレているのならユウキやタケシにも何らかの被害があるかも知れない。…………だから最悪…久瑠間学園での任務終了後、タカユキにドライブの座から降りてもらうかも知れない…と》
「………そうか」
《…余り驚かないんだな》
「ユウキなら、そう言いそうだし」
アイツは物事に置いて、どうすれば被害を最小限に抑えられるかを考えている。そこに余計な情は入れない……いや、実際は入れている。多分アイツは直ぐにあの3体のロイミュードを撃破する為に動くと思う。……俺やタケシに危害が加わらない様にするに……。アイツは本当は優しい奴だ。ただ不器用で、その優しさはなかなか通じない…。多分、俺やタケシくらいだろうな、解るのは…。
それにタケシも、きっと動くだろう。アイツは友達思いの熱い奴だ。真っ直ぐで、誰かのヒーローである為に必死で戦っている。自分がどんなに傷付いても、それは変わらない。誰かを守る為に戦う強さをアイツは持っている…。
「……何やってんだ、俺?」
μ'sを守るとか言った癖に、今の状況は何だ?2人に迷惑かけて、2人に守られてるじゃないか?きっと2人は気にすんなとか言ってくるだろうな…。
このままで良い訳がない…。でも、俺に何が出来る?
俺は弱い……心も…身体も…。
今迄戦って勝てていたのは、相手が俺よりも偶然少し弱かっただけ…。ドライブの性能が、奴らの性能を上回っていただけ…。
俺の実力なんて、たかが知れてる…。
ドライブに変身出来なくなれば、更にアイツらに守ってもらう事になる……。
「何処までお荷物なんだよ…俺は……」
覚悟は決めたと思っていた。でも、そんな事は無かった。自分の弱さに吐き気すら感じる。俺は……。
??????何の為に変身する?
___________
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