転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,4 Eradication
[10/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
_____________________
「凛ちゃん!?」
私は、1度校舎の外に逃げた後また戻っていった凛ちゃんを追いかけて来ました。着いた所には、あの私達を助けてくれた人を見つめる凛ちゃんがいました……。
「だ、大丈夫、凛ちゃん!?」
「かよちん!…うん、凛は大丈夫だよ!」
凛ちゃんは私の質問に笑顔で答えてくれました。そして私と凛ちゃんは一緒に、あの人……真っ白さん…だっけ?…を見ました。
真っ白さんは私達に手を振ると、そのまま走り去ってしまいました……。
「凄かったにゃ……」
「うん……」
「本物のヒーローだにゃ……」
「うん……」
「おーいっ!?」
私達が驚いている所に、タケシ君がやってきました。
「うん…私達は大丈……「凄かったんだよタケシ君!!ヒーローが凛達を助けてくれたんだよ!!」り、凛ちゃん!?」
私の言葉を遮って、興奮した凛ちゃんがタケシ君の前に出ました。
「ひ、ヒーロー!?
「そうだよ!本当だよ!かっこよかったんだよ!ねえ、かよちん!?」
凛ちゃんの目はキラキラと輝いている。そっか、凛ちゃん、真っ白さんのこと好きになったんだ。
凛ちゃんはさっきの出来事を嬉しそうにタケシ君に話していきます。タケシ君もそれを楽しそうに聞いている…。よかったぁ……。仲直り、できたみたいですね。
_______________________________
その日の夜。俺達は帰路についていた。
「なぁ、凛」
「何にゃ?」
「昨日は……ごめんな」
「ううん、凛の方こそ悪かったから……」
「なら、おあいこだな」
「そうだね。おあいこ」
「仲直りできてよかったね!凛ちゃん、タケシ君!」
花陽が俺と凛に笑いかけてきた。花陽も板挟みで大変だっただろうな。
そう思っていると、花陽が立ち止まってモジモジとし始めた。
「どうした花陽?」
「かよちん?」
「あの…ね……実は…ね………受けてみよう…って思うんだ……UTX………」
マジかよ!?
俺は驚いた。あの花陽が自分から何かをしたいって言ってくるなんて……。そしてそれは俺にとって、とても嬉しい事だった。だって、花陽はアイドルが好きなんだから、No.1スクールアイドルがいる学校はそんな花陽にピッタリだしな!
でも、凛は……。
「ごめんね……凛ちゃ…ッ!?」
凛が花陽の両手を掴んだ。
「頑張ってね、かよちん!凛の成績じゃ、UTXは無理だけど……かよちんが合格できるように応援してるよ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ