転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,4 Eradication
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「それでは今から、文化祭での食べ歩きルートの最終確認をするにゃ!」
「はい!」
「おう!」
「凛はもちろん、ラーメン屋を全制覇するよ!」
「私は…白いご飯をいっぱい食べたいなぁ…」
「俺はとにかく食べる!」
何話してんだコイツらは?と、みんな思っただろう。俺と星空凛と小泉花陽は、明日のUTX学院で行われる文化祭の入場チケットを運良く手に入れたのだ。そしたら凛が「いっぱい食べるにゃー!」とか言って、それで現在、UTX学院文化祭のパンフレットを見ながらどのルートで行くかの最終確認をしていたのだ。
「そ、それよりも…!」
花陽がパンフレットのあるページを開いた。
「1番行きたいのはこの今をときめくスクールアイドル、A-RISEのライブだよ!コレの為に頑張って並んで入場チケット取ったんだし!」
A-RISE……それはUTX学院に結成されたスクールアイドルだ。メンバーは綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅの3人だ。結成して半年も経たない内に人気グループとなり、そのままうなぎ登りでスクールアイドルランキング第1位となり、現在もその地位を不動の物にしてるって訳だ。
この文化祭では、そのA-RISEの生ライブが行われる。その為、文化祭の入場チケットは先着順の数量限定品となっていた。俺と凛は、花陽に連れられてチケットが発売される前日の早朝から並んでいた。
その際、俺達よりも先に並んでいた人がいた。サングラスに変な帽子を被ったツインテール………まさかねぇ…?
あ、勿論、夜には花陽と凛はちゃんと家に帰させたぜ。俺が順を取って置いた上でな。そんな努力の甲斐もあり、無事チケットを3枚ゲットできたのだ。
そういえば、前に並んでいたツインテールの人は、チケットを購入する直前、電話で揉めていたな。なんか「あれ程来なさいって言ったでしょ!?にこがどんだけ並んだと思ってんのよ!?てか、何で副部長なのに来ないのよ、この馬鹿ユウキ!!」…とか言って……。
その馬鹿ユウキが俺の知ってるユウキで無いことを祈っている……。
「本当に楽しみだよぉ…!A-RISEのライブを生で観れるなんて…??」
花陽はドが付く程のアイドル好きで、特にA-RISEは結成当時から大ファンだったらしい。今も何とも表せないくらい幸せそうな表情をしている。
「かよちん、本当にアイドルが好きなんだにゃー」
「うん!あ、勿論、凛ちゃんのことも大好きだよ!」
「かよちん……凛もかよちんのこと、大好きにゃ!」
………ご馳走様です。
とにかく、俺はA-RISEを最近知ったばかりでよく分からないが、あの花陽があそこまで大好きなスクールアイドルで、そのライブを生
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