暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep20戦技教導隊〜to recieve training 3〜
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空を飛び回る手配犯たち5人。そのうち手配犯のすぐ側に大きい魔力の円が描かれて、そこから銀色に輝く巨大な右腕が伸びてきた。アレはルシル君のイロウエルっていう魔術だったはず。

「デケェ!」

「捕まえた・・・!」

イロウエルは手配犯を親指と人差し指で摘むように捕まえて、そのまま結界を押し潰して破壊。すると他4人を護ってた結界も解除された。手配犯が指2本で確保されて、さらに自分たちを護ってた結界が消えたことで動きを止めた4人の背後に、イロウエルよりかは小さな円が展開された。

――噛み砕け汝の凍牙(コード・マトリエル)――

円から出てきたのは氷の龍で、4人をパクッと食べた。ルシル君がイロウエルと氷の龍を解除すると、手配犯は気を失ってるようでぐったりしていて、4人は凍結封印状態だった。

「うお、マジか!」

「す、すごい・・・」

ヒノ一尉たちが手配犯と、凍結封印が解除された4人に手錠を掛けた。それでもう終わりだ。

「三佐。明日、セインテスト君の居るチームCと演習ですよね。俺、休んでいいですか?」

「却下だ」

「魔力量の差で強さは決まらないって豪語していたのは誰? まぁ気持ちは解かるけど」

「忘れた。高町ちゃん、頼りにしてる」

マルシーダ二尉が私の肩に手を置いて、ちょっぴり素直に頷けないことを言ってきた。でも私は「はいっ!」強く頷いた。私も心のどこかでルシル君に勝ちたいって思ってるから。
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