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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep20戦技教導隊〜to recieve training 3〜
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は地上本部に向けられてた。
「戦技教導隊は各部隊の演習相手としていろんな部署に重宝されているけど、本局の部署だ」
マルシーダ二尉のそんな当たり前な話に、どうしてそんな話をしたのかが解からない私は小首を傾げた。するとオデッセイ二尉が「ミッド地上本部の上層部は、本局が嫌いなの」と肩を竦めると嘆息しつつ首を横に振った。
「ああ。だから俺たち本局の魔導師が、地上の航空隊に代わって手柄を立ててしまうような真似が気に入らないんだ。だから俺たちには協力要請を出さなかった」
地上本部と本局の確執をここで初めて知った私は、ちょっと悲しくなった。同じ管理局なのに、どうして協力が出来ないのかなって。まだ10歳になったばかりの子供な私には解からない大人の事情というものがあるんだろうけど・・・。
「しかし、情報だけは寄越してくれたようだ」
アレッタ三佐がそう言って私たちの間にモニターを展開してくれた。そこには広域指名手配犯のプロフィールが表示されていた。元管理局員でありながら、マフィア・アルタコミュニティの構成員。スパイするために管理局員試験を合格して、正式な局員として務めていたんだけど。実はマフィアのスパイだってことがバレて逃亡。そして指名手配を受けた、と。
「これまでに首都防衛隊が何度か逮捕に動いているが、手配犯を含め連中はそれなりの航空魔導師のようだな」
「ミッドの地上部隊の中じゃ有名だったようですね。防御と結界に優れた後衛魔導師。その所為で逃走を許しているようですね」
「防御系での結界で自身や対象を覆うことで、通常の防御魔法より強力な効果を発揮できるのね。余程強力な攻撃魔法かブレイク系じゃないと破れないわね」
アレッタ三佐たちの話に耳を傾けてると、ヒノ一尉から現場映像が送られてきた。モニターにはヒノ一尉たちと、手配犯とその仲間が空戦を繰り広げてる様子が映し出された。ヒノ一尉たちはとても強い。だけど手配犯の結界魔法が厄介で、一尉たちの攻撃を完全防御していて、しかも発動中でも移動が出来るって優れもの。
「どうしよう、逃げられちゃいます・・・!」
手配犯たちの動きはヒノ一尉たちを挑発するような感じで、その嫌がらせみたいなのが違法飛行の動機なのかも。スパイに気付かれたから逃げることになって、その恨みをああして挑発して晴らしてるみたいな。
「「「あ」」」
「??・・・あっ、ルシル君!」
ヒノ一尉のチームBと合流した別のチーム(確かチームCだよね)の8人の中にルシル君の姿があった。チームCのリーダーらしい隊員さんと何やら言葉を交わした後、ルシル君だけが突出した。
――
屈服させよ汝の恐怖
(
コード・イロウエル
)
――
「「「っ!!?」」」
隊員さん達の攻撃なんて効かないって余裕を見せて
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