第4話 出会い、歩み寄る者達・事情と理由と旅立ちと
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きりと続けた。
その時になってようやく、私は緊張していたことに気付く。
震える手をそのままに、彼女の頬に当てる。
「いいの?」
「はい・・・さっきも言ったけど、シルヴィアさんは嘘をついてないと思う。その必要もないし、真っ直ぐに私を見て話してくれたから・・・それに」
そこで私の手に自分の手を重ね、今までで一番の笑顔を浮かべる。
「もう1人は嫌だから・・・シルヴィアさんと一緒なら、私、笑えると思う。きっと楽しい。だから・・・私も、一緒に連れて行って下さい」
その言葉の後に、瞳から涙を流したのはどちらが先か。
「えぇ、一緒に生きていきましょう。2人で、ずっと一緒に」
「はいっ」
わからぬまま、2人は微笑み、涙を流し、抱きしめあう。
2人の心を包むのは安堵と歓喜。
暖かな日差しの中、2人は共にある幸せと温もりを噛みしめながら抱きしめあった。
あの後、随分話し込んだことと、抱きしめあったまま落ち着くまで待った事で、太陽の位置はすっかり真上、正午になっていた。
昨日の今日で、この辺までなら追手が来るかもしれないと、とりあえず南へ向けて、2人は旅立つことにする。
理由は特になく、暖かい方へ向かうという意味で。
それとなくエヴァの住んでいた城まで、思い出の品などを取りに戻る事も示したが、本人があっさり却下。
胸元の二つの指輪を握りしめ「私には両親のこれと、シルヴィアさんがいるから、大丈夫」と笑顔で言われて抱きしめたのは少し前の事。
なんとなく、自分のキャラが壊れていると思わないでもない。
さっきも、まさか自分が泣くとは思っていなかったわけで・・・感情移入はしていたけども。
まぁ、それでもいいかと切り替えた私は、隣でオレンジジュースをちびちび飲みながら歩くエヴァちゃんに爆弾を投下する。
「エヴァちゃん、今日から私達、義理の姉妹って事にしようと思うんだけど、どうかしら?」
「!!!ケホッッケホッ!」
う〜む、予想通りの反応。そして咳き込む姿も可愛らしい。
・・・シスコンフラグ?ナニソレオイシイノ?
そんなおバカ会話を脳内で交わしていると、エヴァちゃんが再起動。
「いきなりどうしたんですか?」
若干恨めしげに、しかし頬を染めつつ上目遣いのエヴァちゃん。
・・・うむ、これは強力です。
「女の2人旅はそれなりに目立つし、せめて関係ぐらいはあり得るものにしとこうかなと思って。」
実際問題、あまり注目を浴びるのは得策じゃない。どうせ目立つにしても理由と関係の2つの好奇で目立つより、理由だけで目立った方がまだまし、という程度だけどね。
服装、というかマントとかのほうが目立
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