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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第18話:解き放たれる魔弓
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!?」
「ねぇよ、下心なんてッ!? ガキじゃねぇんだからあの程度で騒ぐなッ!?」
「何をぉっ!?」
「やるかッ!?」

「オイッ!?」

「「さっきから何だよッ!?」」

 自分を無視して2人だけで喧嘩を続けるウィザードと奏に、業を煮やしたネフシュタンの少女は大声で2人に声を掛ける。間に割って入られたことで2人揃って怒鳴り返すと、それに腹を立てたのか少女は再び2人に向けてエネルギー球を放った。

「無視すんなッ!?」
[NIRVANA GEDON]

 放たれたエネルギー球を、2人は防御せず翼の傍にまで飛び退くことで回避する。半ばやけくそ気味に放った攻撃を回避され、ネフシュタンの少女は盛大に舌打ちした。

 一方、翼の傍まで飛び退いた2人はそれまでの険悪な雰囲気を一瞬で霧散させ、息の合った動きで響を拘束しているダチョウ型ノイズを一瞬で始末し2人を庇う様に立ち塞がる。

「やれやれ、気性の荒いお嬢ちゃんだ。まるで警戒心の強い猫だな」
「猫云々はともかく、あいつがネフシュタンの鎧を使ってるってことは大問題だ。こいつは意地でもお縄についてもらわないとね」
「んじゃ、あのお嬢ちゃんの相手は俺に任せてくんな。ああいう輩は俺向きだ。奏は周り警戒しといてくれ。多分さっきの奴、俺らを追っかけてきてるだろうから」

 然も当然のように且つ素っ気なく奏を下がらせるウィザード。だが彼女は彼の言葉の裏に別の意図があることに気付いていた。

「……その心は?」
「少し休んでなッ!」

 言うが早いか、ウィザードはネフシュタンの少女に向けてソードモードにしたウィザーソードガンを手に突撃した。向かってくる彼に、ネフシュタンの少女は先程無視され続けた怒りも乗せて鎖鞭を叩き付ける。

「ちょせぇっ!!」

 自身に向けて迫る紫色の鎖鞭、ウィザードはそれを受け止める事はせず紙一重で回避すると一気に懐に入り込み少女に剣を振り下ろす。武器の相性的に考えて、中距離ならともかく近距離ならば少女はロクな反撃も出来ない筈であった。

「もらった!」
「ッ!? んの──!?」

 だが彼の予想に反して少女は対応して見せた。素早く鎖鞭を両手で掴み受け止める体勢を取ってウィザードの斬撃を受け止めると、その状態で足を振り上げウィザードを蹴り上げようとする。
 寸でのところでそれに気付いた彼は、軸をずらして横に転がるようにして蹴りを回避。そこから膝立ちになったままガンモードにしたウィザーソードガンの引き金を数回引く。無数の銃弾が少女に向け飛んでいくが、彼女はそれを回転させた鎖鞭で全て防いでしまった。

 ここでウィザードは、少女への攻撃を一旦止めた。彼は素直に、少女の反応速度や対応力に舌を巻いていた。単純に装備の力に頼っていては出せない強
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