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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第18話:解き放たれる魔弓
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だが、前述した通り今の翼は踏み止まるので精一杯であり回避の為に動くことが出来ない。
そのままエネルギー球が翼に迫り──────
「ん? うおぉぉぉぉっ!?」
「どわぁぁぁぁっ?!」
何の偶然か、転移したウィザードと奏が翼とエネルギー球の間に現れた。迫るエネルギー球に気付いた2人は咄嗟に防御態勢を取り、2人で受け止めたことでエネルギー球を押し退ける事に成功する。
「ッ! ハァッ!!」
それを見て気合を入れ直した翼も、何とかエネルギー球を打ち払う事が出来た。
窮地を脱した翼。だが転移した直後に敵の攻撃に曝されることとなった奏は、とんでもない所に出たウィザードに猛然と抗議した。
「あ、あっぶねぇぇぇ……」
「何で敵の攻撃のド真ん前に出るんだよッ!? しず〇ちゃんちの風呂場に出口繋げた〇び太かッ!?」
「しょうがねえだろッ!? 穴掘った先に何があるか分かるモグラが居るかッ!? つかあっちは明らかに確信犯だろうがッ! 普通だったら玄関先とかに出口繋げるわッ!!」
「じゃあ颯人も公園の入り口に出れば良かったじゃないか。それが何で公園の中で、しかも敵の攻撃のド真ん前なんだよ? 馬鹿かお前はッ!?」
「と、止めなくていいんでしょうか?」
「……止まると思う?」
「う……」
「………………お〜い」
互いにヒートアップしてきたのか、2人の言い争いは続いた。翼と響のみならず、ネフシュタンの少女も間に割って入ることが出来ず2人の口喧嘩をジトっとした目で見ている。声を掛けても無視されていた。
「んなもんお前が翼ちゃん達の危機に焦ってると思ったから、直ぐに戦闘に参加できるようにしてやろうとしただけじゃないか。それに結果的に翼ちゃん助けられたんだから御の字だろうがッ!」
「開き直んなッ!? 一歩間違えれば何もせぬままにお陀仏だって分かってんのかお前はッ!?」
「…………おい」
「いいだろうが、結局間違いは起こらなかったんだし。過ぎた事を何時までもグダグダ言うなッ!?」
「あ、お前それ言ったらお終いだろうがッ! 結果論で反論封殺とか汚ねえぞッ!?」
「封殺じゃありません〜、事実です〜。危なかったのは確かだけどお陰で翼ちゃんの窮地助けられたんだからそれでいいだろうが。なぁ翼ちゃん?」
「へっ!? あ、まぁ…………はい」
「ほら?」
「この野郎────!?」
「……おい!」
「大体なッ!? 転移する時いきなり腰掴むな、ビックリすんだろうがッ!?」
「だ〜か〜ら、一緒に転移する時は接触してれば確実だったんだよ。緊急時の人工呼吸みたいなもんだ、いちいち目くじら立てんなッ!」
「触るだけなら手ぇ掴むだけで良かったろうがッ! 腰掴んで引き寄せるとか、下心見え見えなんだよ馬鹿ッ
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