32 雨天の日曜日
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も同様である。
(この子は、さくらももこ・・・。あの時、大野けんいちや杉山さとし、富田太郎と共に秘密基地を造り、更には北勢田の家の向かいに住む長山治を狙いに来たオリガと丸岡に対して奮闘していた・・・。そして『炎の石』を所持している・・・)
だが、三河口は今はその事については置いておくことにした。
「で、何するのお〜?」
「人生ゲームだよ」
こうして皆は人生ゲームをして楽しんだ。ゲームの結果は、たまえが一位で所持金も最多だった。二位さり、三位はまる子、四位かよ子、五位が三河口だった。
「雨、止みそうにないね」
「うん」
「いいよ、いいよ、皆にご馳走するわよ」
さりはそう言って母と共に台所へと向かった。
「はて」
三河口は話を続ける。
「ええと、まるちゃんだったね」
「はい?」
まる子は呼ばれてびくっとした。
「君は確か森の石松から『力の石』を貰っていたね」
「ど、どうしてそんな事しってるのお!?」
まる子は驚いた。そしてかよ子は三河口が一体これから何をするのか胸騒ぎがした。
「そりゃあ、俺も最近続くこの世の異変が気になってるんだ。かよちゃんも持ってる不思議な杖も異世界のもので、元々はかよちゃんのお母さんが持っていたんだ。俺のおばさん、つまりあのお姉さんのお母さんも異世界からの道具を子供の頃に貰っていてそれで戦後の食糧不足の中を生き抜く事ができたという訳なんだよ」
「そうだったんだ・・・」
「まるちゃんもかよちゃんもそんな凄い物を持ってるの!?でも、どうして!?」
たまえは驚いて気になった。
「それは、この日本は今、ある組織に狙われているんだ。その為に異世界と繋げて異世界の人間と協力してこの日本を無理やり変えようとしている。それに対抗する為だよ」
「まるちゃん達がそんな危険な戦いに・・・」
たまえは心配した。
「たまちゃん、確かに君の親友のまるちゃんやおっちょこちょいを気にしているかよちゃんがとても心配なのは分かるよ。でも、二人には対抗できる能力があるからこそ選ばれたんじゃないかと思うんだ」
(お兄ちゃん・・・)
かよ子はこの高校生がそんな事を言うとは思いもしなかった。でもその分、三河口は自分の事を信頼してくれているのからこそ今のようなことが言えるのだと改めて気づいた。
「そうだよね、頑張って敵をぶっ叩こう〜、ね、かよちゃん!」
「う、うん・・・」
かよ子はまる子の呑気な言い方に閉口しながらも今の町を守り続けたいと考えていた。
昼食は名古屋のきし?だった。これもさりの土産だという。
「いただきまーす!」
きし?はとても薄っぺらだったが、とても美味しかった。
「これも美味しいね!」
「うん、名古屋は美味しいものがいっぱいだよ」
「昨日はね、味噌カツ
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