暁 〜小説投稿サイト〜
ラブドライブ!〜女神の守り人〜
転生した彼らは何の為に生きるのか?
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瀬さんに提案したせいで……」
「いえ、理事長の言われてる事は理に適ってます。ですが、私にはその役目は不適応かと思われます。力になれず申し訳ありません」


 申し訳ないという顔で理事長が謝罪をしてきたので、俺は丁重に言葉を返し、頭を下げる。そして理事長室を退室しようとした……が。


「あ、ちょっと待って」
「ッ……何か?」
「個人的に頼みたい事があるんだけど、良いかしら?」
「……内容によります」
「私の娘に、我が家の鍵を届けて欲しいの。今日は用事があって家に帰れないんだけど…あの子、鍵を忘れてしまっててね…」
「それでしたら私よりも東條の方が適任かと思いますが」
「あー…ウチは無理やね、これからちょっと用事があるんよ」


 東條が「ごめんな」と言ってウィンクをして舌を出す。殺すぞ。


「だから高田君に頼みたいんだけど……お願いして良いかしら?」


 ……まぁ、断る理由は無いな…。という事で俺は理事長の頼みを受ける事にした。
 しかし、理事長の娘って事は……。












 _______________________









「ふわぁ〜…」


 私、南ことりは今、アルパカさんを眺めてます。今日は友達が用事で先に帰っちゃったから、ことりは1人でアルパカさんの小屋に来て、こうして癒されてるの。

「やっぱり可愛いなぁ〜、アルパカさん…」


 ことりはアルパカさんが大好きなんです!だってモフモフしてて可愛いから!

 本当に癒されるねぇ〜……。




「おい」



 アルパカさぁ〜ん……。



「おい」




 モフモフぅ〜……。





「おいっつってんだろ」
「ひゃっ??」


 声をかけられてる事に気付いた私はビックリして振り向いた。するとそこには背の高い黒髪の男の子が立っていたの……。

 男の子はムスッとした顔で私の事を見てる…。
 何だろう…?ことり、何か悪い事したかなぁ…?男の子はこっちに歩いてくる。ことりは少し泣きそう……怖いよぉ…!?




 男の子は私に何かを差し出した…。これは…鍵?


「理事長……いや…この場合は君の母親からと言うのが妥当だろう……君の家の鍵を渡すように頼まれてな」
「へっ?…」


 私は男の子から家の鍵を受け取った。今気付いたんだけど、この人先輩だ。


「なら、俺はコレで」
「あっ…えっと……」


 その先輩は私に背を向けて歩き出した。私はお礼を言う為に声を掛けようとした。でも、さっきまで怖がっていたせいか、上手く声が出せない…。



「嗚呼、そう
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