転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,6 Weak
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
瀬さんに提案したせいで……」
「いえ、理事長の言われてる事は理に適ってます。ですが、私にはその役目は不適応かと思われます。力になれず申し訳ありません」
申し訳ないという顔で理事長が謝罪をしてきたので、俺は丁重に言葉を返し、頭を下げる。そして理事長室を退室しようとした……が。
「あ、ちょっと待って」
「ッ……何か?」
「個人的に頼みたい事があるんだけど、良いかしら?」
「……内容によります」
「私の娘に、我が家の鍵を届けて欲しいの。今日は用事があって家に帰れないんだけど…あの子、鍵を忘れてしまっててね…」
「それでしたら私よりも東條の方が適任かと思いますが」
「あー…ウチは無理やね、これからちょっと用事があるんよ」
東條が「ごめんな」と言ってウィンクをして舌を出す。殺すぞ。
「だから高田君に頼みたいんだけど……お願いして良いかしら?」
……まぁ、断る理由は無いな…。という事で俺は理事長の頼みを受ける事にした。
しかし、理事長の娘って事は……。
_______________________
「ふわぁ〜…」
私、南ことりは今、アルパカさんを眺めてます。今日は友達が用事で先に帰っちゃったから、ことりは1人でアルパカさんの小屋に来て、こうして癒されてるの。
「やっぱり可愛いなぁ〜、アルパカさん…」
ことりはアルパカさんが大好きなんです!だってモフモフしてて可愛いから!
本当に癒されるねぇ〜……。
「おい」
アルパカさぁ〜ん……。
「おい」
モフモフぅ〜……。
「おいっつってんだろ」
「ひゃっ??」
声をかけられてる事に気付いた私はビックリして振り向いた。するとそこには背の高い黒髪の男の子が立っていたの……。
男の子はムスッとした顔で私の事を見てる…。
何だろう…?ことり、何か悪い事したかなぁ…?男の子はこっちに歩いてくる。ことりは少し泣きそう……怖いよぉ…!?
男の子は私に何かを差し出した…。これは…鍵?
「理事長……いや…この場合は君の母親からと言うのが妥当だろう……君の家の鍵を渡すように頼まれてな」
「へっ?…」
私は男の子から家の鍵を受け取った。今気付いたんだけど、この人先輩だ。
「なら、俺はコレで」
「あっ…えっと……」
その先輩は私に背を向けて歩き出した。私はお礼を言う為に声を掛けようとした。でも、さっきまで怖がっていたせいか、上手く声が出せない…。
「嗚呼、そう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ