ターン21 歯車たちの不協和音
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色の羽根を持つ巨大な空飛ぶ虫が羽化した。
究極完全態・グレート・モス 攻3500
「……」
そしてそれ以降、何をするでもなくターンが終わる。確かに昆虫族の中でも最強の固定値を誇る攻撃力3500という数値は魅力ではあるが、逆に言えばただそれだけだ。これといったモンスター効果を持つわけでもなく、ただ攻撃力を武器に上から殴るしかないカード。仮にもプロデュエリストを相手に伏せカードの1枚もなくそれだけを立たせて終わるというのは、あまりにも愚策だった。
「攻撃されなければ生き残る、とでもお考えですか?私のターン、ジェネクス・ワーカーを召喚します」
ジェネクス・ワーカー 攻1200
「そしてジェネクス・ワーカーの効果を発動。このカードをリリースすることで、手札からジェネクス1体を特殊召喚します。我が人生に光を差した、決して消えない不屈の太陽。たとえ幾たび沈もうと、明日が来ればまた日は昇る。我が相棒、ソーラー・ジェネクス!」
ソーラー・ジェネクス 攻2500
太陽光を遮る暗い路地裏に、ひときわ明るい光が差した。ソーラーパネルを装着した、ジェネクスの中でも珍しいシャープな人型の……そしてぼろぼろのカードそのものについた無数の傷により、ソリッドビジョンが若干不安定な彼のフェイバリットカード。
「出し惜しみは厳禁ですね。魔法カード、死者蘇生を発動。ジェネクス・ワーカーを蘇生し、もう1度その効果を発動。今度手札から特殊召喚するカードはレベル2、A・ジェネクス・ケミストリ」
A・ジェネクス・ケミストリ 攻200
わざわざ呼び出したモンスターは通常召喚時にしかその効果を使えず、ワーカーよりレベルもステータスも劣る1枚。しかしこのカードをあえて場に出したのも、青木の戦術の一環だった。
「そしてフィールドのジェネクスが墓地に送られたこの瞬間、ソーラー・ジェネクスの効果発動!相手プレイヤーに500のダメージを与える、ソーラーシュート・NICHIRIN!」
??? LP4000→3500
ファーストダメージはまだ軽い、牽制程度の一撃……しかしそれは積み重なり、決して無視できない数値でもある。
「魔法カード、ダウンビートを発動。私のフィールドからレベル2の闇属性機械族であるケミストリをリリースすることで、1つレベルが下で同じ種族及び属性のモンスターをデッキから特殊召喚します。レベル1、リサイクル・ジェネクス!」
リサイクル・ジェネクス 攻200
「……そしてケミストリが墓地に送られたことで、再びソーラー・ジェネクスの効果を発動。ソーラーシュート・NICHIRIN!」
??? LP3500→3000
「そしてレベル1のリサイクル・ジェ
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