転生した彼らは何の為に生きるのか?
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込んで来るだろう!?」
「知るか!?油断したお前が悪いんだよ!?」
そう言って076は走って逃げ去っていった
「ちょ、待て!?イテテッ……!?」
俺は背中の痛みのせいで奴を追いかける事が出来なかった……。
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「はぁ……」
俺はマスク・V-ヘルムのイノベイトバイザーを展開させて全身内部の余剰エネルギーを排出。そしてその場にがっくりと腰を落とした。
《また上手くいかなかったか》
俺の隣に緑色のトラック型シフトカー・シフトテクニックが現れた。コイツはベルトさんの遠隔端末になってる。
《戦う事に積極的なのはいい事だが……流石に今のままではな…》
「うっ……う、うるせぇよ…」
実を言うと俺は、まだ1体もロイミュードを倒せていない……。トドメを刺そうとする度に逃げられたり、反撃されたりしてしまう……。何でだよ……?
《君のポリシーを否定するつもりはないが、それが原因でロイミュードを取り逃がしているのは事実だ。そこは理解して置かねばならない》
「………」
ベルトさんにそう言われた俺は何も言えなくなった……。
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その日の昼休み俺は図書室でダラダラしていた。
「本当よ尾崎さん!」
そんな時だった。少し大きめの声で離す聞いた事のある女の子の声が聞こえたのは……。
「本当に昨日、2匹の化物に襲われたのよ!」
「わかった、わかった。私は信じるよ。それで、化物ってどんなのだったの?」
「1匹はコウモリみたいな変態で……もう1匹は真っ白なダサい変態だったわ」
ダサい変態!?
俺の第一印象、ロイミュードより最悪じゃねぇか……。
「2匹して私の事、取り合ってたのよ」
「あはは、真姫ちゃん可愛いからね〜」
「でも………」
「でも?」
でも、何だよ?今からもっと酷い事言われんのかよ俺…?
「白い方はもしかしたら……私の事助けようとしてたのかも……」
「えっ?」
「な、何となくそんな気がしただけ!多分よ!」
…………何だ……なんやかんやで俺、ちゃんと助けれてたのか…。ロイミュードを倒せはしなかった。でも、真姫の事を守る事が出来た……。なら、それはそれでいいのかもな。
他の2人にそんな事言ったら怒られるかも知れないけど、俺はそれだけでも充分な気がする。
ただ彼女達を守る事が出来れば……。
ただヒーローで在る事が出来れば……。
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