こーひーぶれいく そのさん
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【四コマ漫画風小説 魔法使いのあさきさん 痛】
1
中学校の教室。
自席でアサキが、自分の腕を枕にして居眠りしている。
そんな彼女を、治奈と成葉が横に立って見守っている。
「あっ、治奈ちゃん、おはよおーーっ!」
これはアサキの寝言である。
迷惑なくらいでっかい声である。
「ハルにゃんと挨拶してるね。どんな場面なのかな?」
「ふむ、さわやかな登校シーンじゃろか」
ぼそぼそっと話し合っている二人。
2
「おまよおおおっ! 成葉ちゃんっ、正香ちゃんっ、今日もいい天気だねっ!」
「お、やった、ナルハも出てきたあ!」
喜んでいる成葉。
「それより、おまよおってなんじゃろ?」
3
「ウメちゃんっ、釣れてるっ? ああもおおお、お好み焼きが口に付いてるよお。拭いてあげる。子供なんだからあ」
「夢の中とはいえ、なんか幸せそうじゃの。シチュエーションが分からなくなってきたけど」
「なんかこっちまで暖かくなってくるね」
「ほじゃけど、あと残るのは……」
4
「やめてええええっ首を締めるのは勘弁してええ!
ごべんなさああああああい。
なんにもしてないけどごめんなさああああい。
シャイニングウィザードはもっとやめてええええええ!」
「夢の中でまで……。名前が出ずとも誰にやられてるか想像出来るのがなんとも」
「かわいそすぎて泣ける……」
― 完 ―
【四コマ漫画風小説 (元)魔法使いのみさとさん】
1
狭い部屋に、アサキたちと須黒美里先生がおり、雑談をしている。
「そういや、須黒先生も魔法使いだったんですよね」
「そうよ」
アサキの質問に、須黒先生が「それがどうかした?」という顔。
2
「へえ。須黒先生の魔道着姿どんなだったのかなあ」
「あるわけないじゃろ。人にバレたらいけんのに写真を撮るわけない」
「そ、そうそう」
と、いいながらそーっと部屋を出て行こうとする須黒先生の、
胸に抱えられていた物が、どさどさっと床に落ちた。
3
写真であった。
須黒先生っぽい、でもまだ十代前半に見える少女の、魔道着姿。
そうした写真が床にたっくさん。
しーん。
静まり返った部屋。
みなが口を閉ざして、すっかり点のようになった目で須黒先生を見つめている。
4
「ぴ、ぴちぴちしてるの残しておきたくてえええええ」
ずるーっとズッコケているみんなの前で、照れ笑いしながら大慌てで写真回収している須黒先生
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