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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第65話
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達と共に転位でパンダグリュエルに帰還した。

「―――さてと、わたくし達もお暇しますので、”特異点”の件、陰ながら応援していますわ。」
「待ってくれ、ミュゼ君。今回捕虜にした鉄道憲兵隊は戦争が終わるまでどうするつもりなんだい?幾ら何でも現状ヴァイスラント新生軍が彼らをパンダグリュエルにずっと幽閉することには無理があると思うのだが。」
そしてミュゼもオーレリア将軍とクロチルダと共に去ろうとしたその時、アンゼリカが呼び止めて訊ねた。
「今回捕虜にした者達に関しては半分に分けて、メンフィルとクロスベル、それぞれに処遇を任せる手筈となっている。」
「え……?ど、どうしてメンフィルとクロスベルにヴァイスラント新生軍が捕らえた捕虜達の処遇を……」
「…………なるほどね。ヴァイスラント新生軍による今回の作戦はエレボニア帝国の戦力を低下させると同時に、”活動資金の獲得”も目的だったのでしょうね。」
オーレリア将軍の説明を聞いたトワが不思議そうな表情をしている中、既に察しがついたレンは小悪魔な笑みを浮かべて推測を口にした。

「ハア?なんで連中を捕まえる事で、そこのゆるふわ共の金稼ぎに繋がるんだ?」
「”お金稼ぎ”……――――――!ま、まさか…………メンフィルとクロスベルに捕虜の処遇を委ねる事で、ヴァイスラント新生軍の捕虜によって発生する労力や浪費をなくす所か、エレボニア帝国政府に両帝国に捕虜の返還の際に発生すると思われる捕虜達の”身代金”を政府に支払わせることで、エレボニア帝国政府の資金も浪費させる事、そしてその”身代金”をメンフィル・クロスベル連合と山分けする事が目的なの……!?」
「なるほどな……ギリアス達にとって今の状況での戦力の低下は可能な限り避けたいだろうから、その低下した戦力を金で取り返すことができるのだったら、実行するかもな。――――――例の”国家総動員法”で、平民、貴族関係なくエレボニアの民達から財産を吸い上げている金を使ってな。」
レンの推測を聞いたアッシュが困惑している中察しがついたトワは信じられない表情でミュゼを見つめ、クロウは不愉快そうな表情で呟き
「フフッ、ちなみに例えエレボニア帝国政府が捕虜の返還を諦めたとしても、両帝国は今回の戦争が終結するまで捕虜達に何らかの労働をさせて、ヴァイスラント新生軍(わたくし達)は両帝国より捕虜達の労働力という”人件費”を支払ってもらえる手筈になっていますわ。ですから、帝国政府がどのような判断をしようとわたくし達にとっては”利”しかありませんわ♪」
「ハッ、捕虜にした連中を働かせた上、そのアガリを自分達の懐に納めるなんざ、さすがは平民達から金を搾り取っている”お貴族様”ってか?」
「ちょ、ちょっと待って!捕虜に強制労働させる事は国際法で禁じられているよ!?」
ミュゼの説明を聞いた
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