第65話
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わった”みたいだな。今のお前は以前の”人形”みたいなお前とは大違いだぜ。」
「…………そうですね。それについてはわたし自身が一番自覚しています。――――――それも全てリィン大佐達とミリアムさんのお陰です。今まで受けた恩を返す為にも…………内戦での罪を償う為にも……そしてミリアムさんのように失いたくない為にも、わたしはリィンさん達を守ります。」
「アルティナちゃん……」
「クスクス、深淵のお姉さんも黒兎の事を少しでも見習ったら?」
「フウ………ここぞとばかりに痛い所を突いてくるわね。」
「フフ、こんな可憐で小さな騎士ができたリィン君達はつくづく羨ましいよ。」
「紅き翼側じゃないのは残念だけど……いつかリィン達を取り戻す方法を見つけて、リィン達を取り戻したその時はもう立派な”Z組”の一員だね。」
「……………………」
クロウに話しかけられて答えた後決意の表情を浮かべたアルティナの様子を見たトワが驚いている中意味ありげな笑みを浮かべたレンに話を振られたクロチルダは疲れた表情で溜息を吐き、アンゼリカとフィーは静かな笑みを浮かべ、フィーの言葉を聞いたエリゼは一瞬だけ眉を顰めたが何も答えず目を伏せて黙り込んでいた。
「……………………」
「フフ、お会いするのはこれが初めてになりますわね、アッシュ・カーバイドさん。――――――貴方に関しての話も既に伺っています。”紅き翼”の新たなる一員になった事…………心より感謝いたします。」
「皇女殿下…………」
静かな表情で自分を見つめるアッシュに対して感謝の言葉を述べたアルフィンを見たクルトは父親であるユーゲント皇帝を直接銃撃した人物に対してのアルフィンの接し方に驚いていた。
「別にアンタに礼を言われる筋合いはねぇ。――――――俺は今回の件の”落とし前”をつける為にも紅き翼側にいるだけだ。」
「それで構いませんわ。今回の戦争の件に関して、貴方なりの納得した決着をつける事…………”かつてのエレボニア皇女として”心より祈っておりますわ。」
「………………………………」
アルフィンの応援の言葉に対してアッシュは目を伏せて黙り込んでいた。
「………皆さん、捕虜の回収も終えたようですし、私達もパンダグリュエルに帰還しましょう。」
「あ…………ま、待ってください!まだ皇女殿下にもそうですが、ステラさんにも聞きたい事があるんです!」
そしてステラが帰還を促したその時トワが呼び止め
「え…………」
「……………アルフィンさんはわかりますが、今まで面識のなかった私に何の話を聞きたいのですか?」
トワの言葉を聞いたアルフィンが呆けている中ステラは眉を顰めてトワ達に問いかけた。
「それは勿論リィン君の事です。その…………知っての通り、リィン君
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