八葉の剣聖と閃光の少女
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「ね、アリオス。これって……」
「やれやれ、モンスターも料理の臭いに誘われたのかね。」
僅かに数体だが、その気配がちらほらと集まってきていた。幸いにもこの俺が寝ていた木の周りは敵が寄らない安全エリアなので入ってくることはない(でもなければその上で考え事なんかしない)のだがその木を離れたら、その瞬間襲い掛かってくるだろうモンスターが一、二、
「三体って所か。」
ま、俺達はあんな三下には遅れは取らないけど。
「よいしょっとぉ。」
そんな声と共に立ち上がって俺の武器、刀である「神太刀八葉丸」を抜刀した。自慢じゃないが恐らく今発見されてる刀の中でこの「八葉丸」がもっとも高性能な刀だろう。
アスナをみるとこちらも細剣「ランベントライト」を鞘から引き抜いていた。だがアスナから放たれたのは意外な言葉だった。
「私に任せてもらえる?」
「へ?お前今なんて?」
「あ…だってアリオスは私よりもレベルが7も上じゃない。そんなにレベル高い人、攻略組でもそんなにいないよ。バランス取らないと。」
ああそういう事。
「愛しの彼と並べるくらい強くなりたーい、と。」
「ちっ違うよ!別にキリト君についてじゃない!」
「はい自爆ー。おれ『キリト』なんて一言も言ってないもん。」
「あ、汚い!」
「男は大体汚いものなのだよ。覚えておきたまえアスナクン。」
と最後は我らが団長の口調を真似て言ってやった。
だが、反撃とは予想外なものだ。
「ぷっ。全然似てないよアリオス!あははは!」
「なっなにぃ、似てないだと!?そんな馬鹿な!リズベットからはそっくりって言われたぞ!」
「あはは!それ絶対お世辞だよ!あんまりにも似てないからリズも気にしてそう言ったんだと思う!あはは!!」
「むむむ………グッ。」
クソォ、てっきり怒って突っかかってくるかと思ったが予想外な方向から攻められたぜ……
にしても笑いすぎだろ。仕方ないからデコピンで黙らせる。ただのデコピンと侮る無かれ、俺の鍛え抜かれた筋力ステータス補正によりその威力はデコピンの癖にビシィッと言う効果音まで出て、
「いったぁあい!」
美少女の泣きっ面を拝める程の物となる。
「何するの!」
「そんなこと言ってる場合かなぁ。モンスターも来てるぜぇ?」
わざと嫌味ったらしくいったのだが今回は物凄い膨れっ面で睨まれた。
…流石にやり過ぎたか?まあコイツもモンスターで憂さ晴らしできるだろうし多分街につく頃には忘れてるだろう。
事実本人もその気があるのかいつもに増す凄まじい速さでモンスター共を叩き潰していた。
凄まじい勢いの八連続攻撃、確かアレは…『スター・スプラッシュ』だったっけか?かなりハイレベルな剣技だった筈だ。残念ながら俺は細剣には縁がないから詳しい
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