東方
【加筆修正】幻想郷がソ連に蹂躙される話B
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ている。
どれほどレミリアが咲夜を信頼しているのか、端的に示していると言えよう。
十六夜咲夜は時を操る程度の能力を持っており、その力を恐れた両親に捨てられた孤児だった。
彼女を救い上げたのは、レミリアであり当初はメイドとして働くようになった。
やがて、その忠勤ぶりが評価されついには、ソ連の幹部にまでなったのである。
彼女のサクセスストーリーは、ソ連国内でも人気がありちょっとした英雄扱いである。
当人は、レミリアのメイドであることを誇りに思っており、いまだに常にメイド服を着ている変わり者でもあった。
「『幻想郷』ねえ。噂には聞いていたけれど」
「妹様も噂程度には知っているようね。ただの極東の辺鄙な異界。やっと尻尾をつかんだわ。たまたま拉致の瞬間が監視カメラに映っていたお蔭ね」
「さすがは同志パチェ。いい仕事をしてくれる」
魔法省長官のパチュリー・ノーレッジが、誇らしげに言う。
レミリアの褒め言葉に、ありがとう、とまんざらでもなさそうである。
パチュリーは、レミリアとフランドールが旅を始めた当初からのつきあいであり、大親友である。
それゆえ、レミリアが謎の拉致事件に心を痛めているのを察しており、早く解決しなければ、と意気込んでいた。
「KGBでは、潜在的な敵対勢力として幻想郷を監視しておりました。情報は全て筒抜けです。というよりも、すでにゾルゲが潜入しております」
「ゾルゲがですか! さすがは妹様です!」
「確かに手回しがいいわね」
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