第二百十四話
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第二百十四話 夕食は
華奈子と美奈子は自宅の庭で魔法の勉強をしていたがやがて母から晩ご飯だと言われて家に入った。そして食卓に着くと。
華奈子はおかずを見てすぐにこんなことを言った。
「肉じゃがにしたの」
「ええ、そうよ」
母は華奈子ににこりと笑って答えた。
「今日はね」
「それとお味噌汁ね」
見ればそちらもあった。
「そっちは韮と茸ね」
「そちらも考えたのよ」
「そうだったの」
「身体にいいお料理は何かしらってね」
「どちらも和食ね」
このことは美奈子が指摘した。
「肉じゃがもお味噌汁も」
「納豆もあるし」
華奈子はそちらも見た。
「全部和食ね」
「二人共好き嫌いあまりないから」
勿論和食も食べる、二人の親だけあってこのこともわかっているのだ。
「だからって思って」
「肉じゃがにしてくれたのね」
「お味噌汁も出してくれたのね」
「そうよ」
母は二人ににこりと笑って答えた。
「全部しっかり食べてね」
「ええ、ただね」
華奈子はここで少し苦笑いになって述べた。
「問題はね」
「何かしら」
「納豆かき混ぜたら」
これを食べる前にとだ、華奈子はパックの中に入っている納豆を見ながら母に対して言うのだった。
「お箸が納豆で滑って」
「他の食べものが掴めないっていうのね」
「それがね」
「そこは最後にしてね」
母は華奈子にすぐに答えた。
「いいわね」
「ええ、じゃあね」
「まずは肉じゃがとお味噌汁を食べて飲んで」
美奈子は華奈子に横から話した。
「それで最後にね」
「納豆ね」
「そうしましょう」
「それがいいわね」
「ええ、食べましょう」
こう話してだった。
母と三人で頂きますをして食べた、そして華奈子は肉じゃがを食べて笑顔で言った。
「美味しいわ」
「そうね」
美奈子は味噌汁を飲んで華奈子に応えた、そうして三人でその美味い夕食を心から楽しんだ。
第二百十四話 完
2019・12・4
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