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彼願白書
逆さ磔の悪魔
オーディエンス・サイド
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すけれど、離れようとしたらこの腕の骨を砕くつもりでしがみつきますわ」

「……わかった。努力しよう」

絶対に約束出来ない、というだろう彼からこの言葉を引きずり出した。
熊野はそれだけでも一歩前進したと判断する。
今はこれでいいと思う。
ここから先のことは、まだまだこれから時間をかけていけばいい。
時間はまだまだいくらでもあると、いくらでも作れると信じている。
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