暁 〜小説投稿サイト〜
なんかポケモンの世界に転生したっぽいんだけど質問ある?
夢なら覚めてください、お願いだから
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て奴が俺の身に降りかかったらしい。
「って事はもうポケモンで遊べねぇって事じゃねぇか畜生!」
思わずベットの上で仰け反る。俺の唯一にして最大の趣味が金輪際遊べないとか、どんな罰ゲームだよ。そんな風にベットの上で悶え苦しんでいると、
「ちょっとキョウヘイ、あなた今日は大事な日でしょ!?」
部屋に超美人の女性が飛び込んで来たでござる。あまりにビックリしたので変な口調になってしまったが、童貞の俺ではお近付きになるのすら躊躇われる位には美人だ。マジで女優とかモデルって言われても1発で信じるレベル。そんな美人さんが眉根に皺を寄せて怒っている。あぁ、怒っている顔も可愛いなぁ……なんて、アホな事を考えていると。
「今日はあなたの10歳の誕生日、成人の日でしょ。そのお祝いに大城戸博士からポケモンを貰いに行くんでしょう?早く着替えして、朝ごはん食べて支度しなさい!」
「……え、カーチャン?」
「何?アンタ寝惚けて母親の顔も忘れちゃったの?」
頭が思考停止した。
待て待て、情報過多が過ぎる。まずは目の前の美人さんは会話と状況から俺のカーチャンらしいという事が判明。マジでか、俺のカーチャンといえば控え目に言ってカビゴン……正直な所をいえばダストダスみたいなのだったぞ!?ちょっと臭かったし。それが生まれ変わったらこんな超絶美人が母親になるとか、やっぱりちょっと嬉しい。それよりもカーチャン……いや、母さんの口からとんでもない情報が聞こえた気がする。10歳で成人?元服より早いの?大丈夫ソレ?そして大城戸博士からポケモンを貰う?大城戸……おおきど……オーキド?
「オーキド博士っ!?」
「えぇ、そうよ?」
「オーキド博士って、あの、ポケモン研究の第一人者の?」
「それ以外誰がいるの。そもそもご近所さんでしょ?」
「という事は……ここは、マサラタウン?」
「当たり前でしょ。ちょっとキョウヘイ、アンタベッドから落ちて頭でも打ったんじゃないの?」
「だ、大丈夫だよカーチャ……いや、母さん」
「あらそう?じゃあ着替えして、さっさと降りて来なさいね?」
そう言って母さんが部屋を出ていく。前世(?)のカーチャンはあの見た目だったからカーチャンと呼んでいたが、30越えて魔法使いになりかけの糞童貞の俺としてはあんな美人さんをカーチャンとは呼べん。無理。いや、今はそれよりも大事な事がある。
「く……くくく」
思わず笑いが込み上げてくる。何せ、何度も妄想した事が現実になったのだ。笑えてきてしょうがない。
「ポケモンの世界に転生したとか、夢のような事態じゃねぇかよオイ!ゲーム出来ねぇとか目じゃねぇわ」
ゲームをやる必要性すら無くなったかも知れん。何せ、
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