第百四十話 空の前哨戦その三
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「これが一番いい」
「その通りですね」
「空からもな」
即ち空船からもというのだ。
「どんどんな」
「爆弾を落としていきますか」
「そうするな、ただ向こうも空に向けて砲撃をしたりあっちの空船や舞空の術を使う奴を送ってくるさ」
そうして対空攻撃この場合は迎撃を行ってくるというのだ。
「だから空からの攻撃はな」
「湖からの攻撃と、ですね」
「連携していくな」
「若し一方からのみ攻めると」
「そっちに敵の目がいってな」
「被害が偏ります、ですが」
「連携するとな」
久志も応えた。
「お互いに攻撃を活かし合って」
「双方の攻撃が相乗効果を生み」
そうしてというのだ。
「損害は少なくなり」
「敵に与える損害も多くなる」
「そうなります」
「だからだよな」
「空と水、空と陸そして」
「陸と水もな」
「この三つを連携させ」
そのうえでというのだ。
「攻めていくべきです」
「そうだよな」
「ですから」
源三は久志にさらに話した。
「この度も湖と空から」
「攻めていくか」
「ようやく空船を戦場に出せるだけの数が揃えられたのです」
それだけの数が揃ったというのだ。
「それならです」
「使わないとな」
「よくないかと」
「戦力の出し惜しみはな」
「今はしない方がいいです」
源三は久志に話した。
「最初の決戦ですから」
「ここで負けたらな」
「連合王国に上陸出来ないですから」
「最初の戦略目標を達成出来るかどうか」
「そのことがかかっています」
そうした重要な戦だからだというのだ。
「戦力を出し惜しみせずに」
「全部の戦力を出して使ってな」
「戦うべきです」
「そして勝たないとな」
「ですから」
それ故にというのだ。
「空船もです」
「使っていくか」
「そうしましょう」
「お前の言う通りだな、じゃあな」
「今からだな」
「はい、空船達も空に展開させ」
「偵察をしてな」
久志は空船のこれまでの使い方から話した、やはり空を素早く移動出来るということは偵察に最適なのだ。
「そしてな」
「敵の空船と戦い」
「それからな」
「湖の敵の船団を攻めましょう」
「そうするか、じゃあな」
「これからですね」
「全部の戦力を使って」
久志は今度は鋭い目で話した。
「勝つぜ」
「それでは」
「先に敵の空船を叩くな」
久志は最初の戦術的目標を定めた。
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